2007年12月07日
カクカクな人々
Nちゃんより映画のお誘い。 このごろ映画はとんとご無沙汰。 全然映画館行ってないからなんでもいいよ。 まかせるよ。 と他力本願で決めた映画は『ベオウルフ』
前情報は監督がロバート・ゼメキスで、主演にアンソニー・ホプキンス、アンジェリーナ・ジョリー。 な、これなら平気やろ…ってのがNちゃんの言い分。 私もハンニバル博士がでているんじゃ文句ないわよぉ♪と即決。
古代デンマーク。戦士ベオウルフは、時の王フロースガールの命によって、人々を襲い続ける呪われし巨人グレンデルの討伐に立ち上がる。そして激戦の末、グレンデルを見事に打ち負かすのだった。しかし、平安が訪れたのも束の間、ベオウルフの部下たちが皆殺しにされる。それは、魔性なグレンデルの母による仕業だった。さらにはベオウルフも冷酷で妖艶な彼女の魅惑に引き込まれ、彼女を愛せば永遠の力を持つ王になれる、という悪魔の誘いを受け入れてしまう。はたして、突然命を落としたフロースガールの後継者として王の座に就くベオウルフ。だが、やがてある時、ドラゴンが現われ、民衆を襲撃し始める…。
以下感想
開始数分で二人して数人しかいない映画館の中で迷惑にならないくらいの小声でひそひそ。
「え、これって…」
「まさか全部CG?」
知らなかったのだな。 全編CG映画だって…。 もともとRPGをしないものとしては人物のCGはすごい違和感がある。 というか、人物のCGの動きがきらいだからその手のRPGをしない。 これが恐竜や動物、または宇宙人ものとかだったらあまり感じないが、人物だとまだ動作が不自然で受け入れられないなあ。 不自然にカクカク動く映像に開始10分くらいで気分が悪くなってきた。 「うーむ、Nちゃんには悪いがこれは寝るなあ」と思いつつ椅子から2段階で体がずり下がっていく。 (あとで聞いたがNちゃんも寝る準備万端だったそうだ。)
しかし、結局寝なかった。 途中から映像に違和感はあるものの、ストーリーは面白く感じてきたのだった。 ドラゴン好きとしては生き生き動くドラゴンには目を奪われた。 カクカクな動きは最後まで気分が悪かったけれど、それなりに慣れた。
アンジェリーナ・ジョリーはもともとCGみたいだから違和感ないねえ。 でも、アンソニー・ホプキンスの太り具合はCGだからだと思いたい。
★☆☆☆☆
2007年10月11日
POTTERと書いて…
2週間くらい前「ミス・ポター」を観た。 POTTERと書いてポター。 魔法使いのあの子はポッター… 同じスペルなのにねぇ。
STORY
青い上着をはおった愛らしいうさぎ、ピーターラビット。 世界で一番有名なこのうさぎを生み出した女性こそが、ビアトリクス・ポターである。時は1902年、新世紀になってもヴィクトリア朝の封建的な空気が漂うイギリス。ポターのような上流階級の女性が仕事を持つことなどあり得ない時代だ。しかし彼女の夢は、幼い頃に湖水地方で出逢った大好きな動物たちの絵に物語を添えて、絵本として世に出すこと。親がすすめる縁談を断り、アーティストとして生きることを目指しているのだ。ついに出版を引き受ける会社が現れ、ピーターラビットと仲間たちの物語は、たちまちベストセラーとなる。
で、感想
印税生活というのは今も昔もスゴイのよう…ってそういう感想かい?
ピーター・ラビット好きよ♪ 絵本も勿の論で持っているよ。 ウェッジウッドのピーター・ラビットのカップ&ソーサー他、何点か実は持っている。 (そういや映画でお茶のシーンの食器がウェッジウッドでしたなあ。 うっとり♪)
住んでいた家がナショナルトラスト(◆)になっているのは聞いたことあったが、ナショナルトラストの設立に貢献したとは知らなんだ。 伝記もののせいなのか?非常に淡々とした映画で、主人公思い入れの在る無しや映画という娯楽感の見方によってはダルダルになるけど、湖水地方が美しかったから淡々とした映画でもよろし。 さすがは英国政府観光庁が一押ししとるだけのことはある。
レニー・ゼルウィガーがエゲレス英語を話すと、ビアトリクス・ポターが湖水地方の『ブリジット・ジョーンズ』に思えちゃうのがちょっとあったけど、まっいいか。(笑) アニメなウサギもかわいいしね。 デジタル・アニメ全盛の今、セル画で動いてるあたりも大自然にお似合いでした。
◆ナショナル・トラスト ナショナル・トラストは、歴史的建造物や自然の保護を目的とする民間組織。 寄付金や入場料収入で買い取ったり、寄贈によって取得した建造物や土地を管理し後世へと伝えるために守っている。 民間の団体組織ではあるが、国家のナショナル・トラスト法により国からの援助を一切受けないことを条件とし管理される財産は譲与、転売はできず更には貴族・文化人等より寄贈される場合の譲与税もかからないという法律にも守られている。
大貫妙子の「ピーター・ラビットと私」も大好きです。
2007年09月04日
続編もの映画2本
先日『ラッシュ・アワー3』を観てきた。
映画自体が非常に久しぶり。 あ、そういや『オーシャンズ13』先々週観てたわ…。 どうにもこうにもあのジョージ・クルーニーの男前オヤジっぷりがたまらんの♪。 おまけにアンディ・ガルシアはまた登場だし、今回はアル・パチーノも出演。 濃いぃオヤジの大群よねえ。 もうスクリーンからオヤジたちのコロンの香りまでしてきそうな濃さだったわ。
毎度の如く映画に一緒に行くOちゃんは年齢が私よりはるかに若いので、私の「コロン頭からぶっかけてます!」的欧米オヤジたちへを嬉々として鑑賞しているの私にはまだ理解不能の模様。 実際問題そんなオヤジが現実に、特にこの高温多湿の日本で、目の前にいたら「そのコロンどーにかしてくれ!」となるのだろうが、映画で観ている分には一瓶でも二瓶でも頭からぶっかけているような色気と演技が素敵だったりする。
で、話がどんどん『ラッシュ・アワー3』からずれていくが、私が「観たい!」とリクエストした『オーシャンズ13』の上映中、非常ベルが鳴り出した。 「現在状況を調査中です。」と館内放送で流れるものの、 それでも淡々と映画は上映され続け、その後「間違いと確認がとれました。」とまた館内放送が流れ、結局そのまま最後まで見続けることができた。(考えたら怖いもんだよね。 非常ベルなってるのに、微動だにせず映画観ているのよ私たち…) で、その時に映画終了後に映画館からお詫びってとかで次回無料招待券をいただいていたのだった。 火事は怖いけどタダ券はラッキー♪であるよ。
というわけでそのタダ券で『ラッシュ・アワー3』に行った。 Oちゃん、ジャッキー・チェンLOVEである。 彼女が嬉々として鑑賞する俳優はアジア人なのだ。 韓流好きだし、小さい頃からずっとジャッキーLOVEだったそうだし。 時代劇も大好きだし。 ちなみに『ラッシュ・アワー』は1も2も観ておらん。 シリーズものって1を見逃すと「もういいか…」的気持ちになってしまうから今回もOちゃんに「この前の無料券使って行こうよ!」と誘われなかったらDVDレンタル待ちの映画だっただろう。
映画の内容はあまり1・2を観ていなくても全然平気で面白かった。 字幕と関係なく腹抱えて笑う自他ともに認める嫌な客なので、そういう人間にクリス・タッカーの台詞はとても困る。 もう下品な会話にお腹よじれるほど笑ってしまう。
真田広幸、英語の発音すごく上手になったなあ。 もともとJACだからアクションものや殺陣は素晴らしいとしても、英語の発音は『ラストサムライ』の時よりずっと上手になってた。 工藤由貴といい、本当の日本人が演じる日本人役のハリウッド・ムービってのがいいなあ。 と、日系アメリカ人が日本人として登場し、よくわからない日本語らしき言葉を話していたのを頭抱えて観ていた時代があった私は思うのであった。
でも今後もムンムンなコロンの香り漂うような演技は欧米人にまかせたほうがよろしい…とも思う。
2007年07月09日
アナログ親父の戦い
どんだけぇ~?
って言葉が巷では流行っているけれど、この映画みたら是非映画館で言ってもらいたいわあ。
徹夜明けだってーのに映画に行ってきました。 『ダイハード4.0』
一緒に行ったのはUS時代に一緒に2・3を観にいって映画館でギャーギャー騒いだ友達と。字幕と違う場所で笑う嫌な客でございますよ。 だから空いているときしかできませんよ…
平日の朝一番開始の映画館なんて空いているし、年齢層が高い。 おまけにレディースデーでもないからシニアの1000円な皆さんがチラホラ。 逆にこういう年齢層の方がダイハードを観に来ることに驚いた。
どうせみるんだったら大きいスクリーンで、それも前のほうの席で、途中目が回るくらいな迫力にして観よう! と、映画館を選びました。 で、中央から後部に座るシニアな皆さんよりずーっと前の席のど真ん中へ座ります。 スクリーンが大きいから見上げる格好になるので確実に首が痛くなりそうな場所です。 でも、このシリーズはこれが王道の鑑賞方法と思っている私たちです。 (ちなみに『ジュラシックパーク』シリーズもこれがお勧めよ)
ストーリー
デジタルによって制御されている全米の都市機能の壊滅を狙う謎のサイバーテロ組織が動き出し、システムがテロによって攻撃されようとしていた。アメリカ政府ですら機能不全に陥ってしまう緊急事態のなか、これまで幾度となく危機を救ってきた元刑事のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)が、再び事件解決に乗り出す。
以下ネタバレ
で、内容は「どんだけぇ~!」だった。
もう、マクレーン刑事は人間でなくて『ターミネーター』を観にきちゃったの?ってくらいの不死身。 ちなみに敵も不死身に近い。 人間VS人間なのに、バコバコに街が壊れていくのはまるでゴジラVSギドラ?。 もうここまでくるとあまりの現実離れに単純に楽しめる。
単純にバコバコ壊して、バンバン・ドカーン!な映画でも、ストーリー構成はしっかりしてる。 都市機能を奪ってしまうサイバー・テロって、なるほど…ありうるなあ…な要素が沢山詰め込まれている。
ひさしぶりに一作目の『ダイハード』をこの前テレビで見たこともあり、ちょっとだけ思ったのは、当時はビル爆破とか、飛行機炎上とか、テロのシーンって大半の人の実生活では考えられない「映画の世界の中のこと」だったから映画鑑賞としての興奮を味わえてたわけだけれど、やはりあの事件があって世界中の人(特にアメリカ)が目の辺りにしてしまった現実に、悲しいというかなんというか、アクション映画はこのくらい派手にやらないと映画じゃなくなってしまったのかなあというところ。
マクレーンも色々あって(詳細は映画で…)ボヤキ親父から酸いも甘いも知ってしまったやけっぱち親父キャラクターになってしまっており、ちょっとキャラクターが変わってしまったかな?という思いも少しはあったけれど、あいかわらずの口の悪さと娘の恋愛にはちょっかいだしたい親父ぶりがターミネーターではない人間性がでていて笑える。
登場するキャラクターも一癖も二癖もあるあたりもこの映画のお約束で、面白いのだった。 デジタルオタクな若者って、どこでもあんな感じなんですなあ。
独立記念日(7月4日)にあわせた映画でまさにハリウッドなアメリカーンな映画でした。 あと、個人的には知っている場所満載ってのもなかなかツボ。
前3作を観たことがなくてもストーリーには問題なく楽しめる映画です。 是非映画館で♪
2007年07月01日
ドタバタどすぇ。
先週観た映画『舞妓 Haaaan!!!』
特別に脚本の宮藤官九郎が好きってこともなく、阿部サダヲのヲタぶりが好きなわけでもなく、はて?アタシは一体何故この映画に行ったんだ? 誘われてフラリと観たってのが正直なところ。
だからチラシすら貰ってありませんですよ。 観たいなとちょっとでも思ったらとりあえず公開前にチラシは貰っておくのにね。
お茶屋で遊んだことはなくとも、熱狂的な舞妓ファンの鬼塚公彦(阿部サダヲ)は、念願の京都支社への転勤が決まる。恋人の富士子(柴咲コウ)を捨てて京都入りした彼は、お茶屋へ直行するも、「一見さんお断り」の壁にぶつかってしまう。しかし、会社の社長がお茶屋の常連で、仕事で実績を出した公彦はついにお茶屋デビューを果たす。
ただ物事考えないで、ただ大笑いしてそれで終わった映画でした。
ギャグです。 ありえない話です。 ドタバタ・コメディっての?
特に途中からはもうマンガでもここまでやったら引くだろう?なありえなさ満載。 でも、あら!堤真一さんがでてるじゃあないの♪とちょっとだけ儲けた気分になったりするのでした。 あと真矢みきさんの着物でのレビューシーンが「おお!さすがは宝塚だった人ねぇ」とうっとりしました。(といっても宝塚は2回くらいしかみたことない。 それも自腹で行ったわけではない。)
たまにはそういうのもいいもんです。 最初からそんな感じで脱力して観にいったので、笑うだけ笑って(良くも悪くもホントにそれだけで)帰ってきました。