◆極楽朝湯◆
どうもまだ運転の緊張で早起きをしてしまう。 シャワーを浴びにバスルームへ行くと昨晩は気がつかなかった注意書きを見つけた。
「天然のお湯を使用しているので、適当な温度になるのには数分流しておく場合があります。」 とある。 なんと!温泉だー♪ ここは温泉ホテルだー。 日本でも珍しくなってしまった流し湯だー!
バースは英語表記でBATH、お風呂=バスの語源ともなった場所。 ローマ浴場があるのは知っていたが、あれは見るだけと聞いていたので、まさか温泉を現在も使用しているとは知らなかった。
効能とかわからなかったけれど、数日間肌の調子がよかったのでした。 硬水のがやっぱり自分にあってるめずらしい体質です。 

◆世界遺産バース◆
バースは街全体が世界遺産となっています。 建物はみなベージュ色で落ちついた雰囲気があります。古い建築物に住むとそれなりにメンテが大変だろうけど観光している方は単に素敵〜と思ってしまえます。 夏の天気のいい日はそりゃ青空で建物も綺麗だろうなあ。 

ホテルでイングリッシュ・ブレックファーストをしっかり食べてからまだ朝もやの残る街へと散歩。 とりあえずまだ開店前のお店のウィンドウを外から覗きこみ、気に入ったお店へ開店したら次々に乗りこむ計画をしつつ坂道をどんどん登って目的のロイヤル・クレッセントへ。 街はこじんまりとしたもので、ホテルから一番遠い1700年後半に作られたテラスハウスのロイヤル・クレッセントですら徒歩20分で到着。 途中はずっと坂道なのでいい運動になりましたわ。 坂道発進の練習もしたいくらいの坂ばかりです(−−;)

丘の上の円系の芝生に沿ってクレッセント(三日月)の名前の通りにゆるやかなカーブ状の建築物は住宅というよりはどこかの城のようです。 今も集合住宅とし使用されており(一部は博物館)「あーこんなところに住みたい〜、何世帯あるのかな。 そして、ここも温泉なのかしらー」と思いつつも誰も歩いていないので詳細不明のまま。 お宅訪問あったら是非みてみたいものです。

◆ローマ浴場◆
現在も毎日117万リットルのお湯が沸きでていて、それをアルゴン川に放流しているという紀元前1世紀に建てられたという大浴場。 いつの時代もお風呂好きな人はいるんだねえ、と温泉大国の日本人な私も嬉しくなりますわ。 大浴場からサウナや飛びこみ式の風呂などの跡地もあり、紀元前の「健康ランド」って感じだな。 内部に神殿があったりもするので高尚な方の集会場的意味合いがあった場所ですが、風呂=コミュニケーション場所ってのは昔から同じなんだと勝手に思うことにしました。

◆ローマ浴場
入場料:9ポンド
館内案内の音声ガイドは無料。 日本語もあり。
電話の受話器みたいな案内マシンに各展示物に掲示してある番号を打ち込むと説明が流れる。 カセットテープ時代にはできなかったIC技術のなせる技。 これは便利だった。 説明を全部延々に聞いていたら相当な時間になりそうだが、興味を持ったところだけ聞けるので是非借りることをお勧めします。


◆1ポンドの悲劇◆

観光と少しだけのショッピングをし、11時のチェックアウトのために一旦ホテルに戻り、チェックアウトをしたら少し気がゆるんでラウンジでゆっくりまったりしてしまう。 重い腰をあげ、車を取りに向かいの駐車場へ行くとなにやら不思議な光景が。。。。
「あり?フロントガラスになんか貼ってあるよ?」
「あり?週末は無料って言ってたよね、昨日の兄ちゃん」
んなわけないよねと思いつつビニールに入っている小さく折られた紙を広げてみたら。。。
( ̄□ ̄;)!!駐禁キップっぽい。
あんですとー!どうしてさー!

ホテルへ戻りフロントの人に聞いてみたら、昨日貼っていた駐車券を見ながら「2ポンドだと11時までね。 3ポンド入れておけば終日分だったのに。。。。」と説明される。 たぶん昨日の兄ちゃんはチェックアウトの後までダラダラしているとは思わなかったのでしょう。 でも週末は無料と言ってたような気もするんだけどあれはアタシの聞きとりミスか? いや2度は確認した覚えがある。 それに昨晩は怖くて機械の説明文なんて読んでいる場合じゃなかったんだ。 とはいえ、駐禁キップをくらった時間は私達が駐車場に行くたった10分前、ああ、あの時ロビーで雑誌なんて読んでいなければ。。。。又は昨晩あと1ポンド入れておけばよかったのか?と思うと悔しさ倍増。

駐禁キップ(上写真)の裏には「罰金は60ポンドだけど14日以内に払えば30ポンドだよー」と書いてある。 日本の駐禁がいくらなのか知らないが、やはり12,000円とかするんですかね?で、2週間以内に払えば半額にオマケしてくれるのですかね? 日本じゃオマケ制度は無理だろう(−−)、それを考えればイギリスでの罰金でよかったー♪♪♪  
と思えるわけがないだろう!(怒)

ダメモトでも一応抵抗してみようなどと考え、近くにパトカーが沢山停まっていた建物があったのを思い出し、駐禁チケット持って警察署へ行ってみました。 窓口の婦警さんに事情を説明したら、どうもこの警察署と駐禁担当(交通課)とは別部署(別の場所)らしい。 申し訳けなさそうに 「明日にここに書いてある番号へ電話して、とりあえずミスインフォを貰ったってかけあってみてもチャンスはあるかもしれないけど、彼らは頑固よー」と言われてしまった。 やさしいじゃん婦警さん(T△T)

結局、翌日に電話をして聞いてみたが、担当の人に「事情説明は文書のみでの取り扱いなんです、ごめんなさいね」と言われたのでした。 確かにそう書いてあるのだが、一応抵抗してみたのです(笑)  うーん、旅行者なのに文書作成している時間ももったいないし、旅行が終わって日本に帰ってからまでひきづるのも面倒だし、ここは素直に払うことにしました。 支払いが電話口でクレジットカード引き落としでもいいのがまだ救いだよ。 
昨日の婦警さんといい、この電話の担当者さんといい、とっても温厚な話し方をするのでこっちも「仕方ないですねー、勉強になりましたよ。」な気分になれるのが救い。 これが、アメリカ 某国だったら担当者もケンカ上等モードで話してくるだろうから気分悪くなるだけだろうけどさー。 で、素直に30ポンドお支払いです。 しくしく。

 
広いバスタブにいた温泉の説明書を持つガーコちゃん


坂の多いバース、朝なので交通量はあまりない。 こういう時に坂道発進の練習を。。。ブツブツ

バース市内の建物はみなこんな色、落ち着いた色合いです。

ロイヤルクレッセント、こんな住宅に住んでみたいよ。

ローマ浴場の中央にある豪華な露天風呂ですなー。現在もお湯は沸き続けていますが、入浴できません(残念!)

ここから湯上りな人達が上がってくるのが想像できたりする。


「おお!フレディが表紙だ!」ホテルのラウンジにあった音楽雑誌をついつい読んでしまって時間オーバー(この雑誌はのちに購入)