◆レイコック◆
英国では人気のあるという町、Lacock(レイコック)ですが、あまり日本のガイドブックとかにはでていないみたいです。 私もここにあるレイコック寺院を知ったのはハリポタのロケ地だったからさ。 もともと修道院だった場所で、今では村ごとナショナルトラストの管理となっています。 寺院は現在は個人邸とかです。 ハリポタの他にも中世が舞台の映画のロケ地としても使われており、コリン・ファース(love
♪)主演の「高慢と偏見」でも使われた場所。 こ、これは何が何でも行かないといけないでしょう。 ってことで無理やりここは私のリクエストでつめこみました。
ちなみにBBC作成のテレビドラマ(NHK−BSでも放送したことがあり)「高慢と偏見」でのコリン・ファースの役名はミスター・ダーシー。 ブリジット・ジョーンズの日記にでてくる彼の役名と一緒です。 著者がこのテレビドラマに惚れに惚れてしまってドラマの彼を元にして書いているので登場人物の名前も一緒にしてしまった。 その後映画化される時には監督も「やっぱりこれはコリンにやってもらわんといかん!」となったという話があります。
◆ナショナル・トラスト
ナショナル・トラストは、歴史的建造物や自然の保護を目的とする民間組織。
寄付金や入場料収入で買い取ったり、寄贈によって取得した建造物や土地を管理し後世へと伝えるために守っている。 民間の団体組織ではあるが、国家のナショナル・トラスト法により国からの援助を一切受けないことを条件とし管理される財産は譲与、転売はできず更には貴族・文化人等より寄贈される場合の譲与税もかからないという法律にも守られている。
さすがは団体活動が盛んなお国ですにゃ。
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しかし、レイコック寺院は冬は閉鎖だったのよ、(涙) 冬は週末のみしか開いていないと聞いていたのでわざとここを週末にあわせて訪ねたのに、そのオープンも冬季(11月から3月)はギフトショップのみとかで寺院は一般公開はないのだそうです。 ちょっと悲しい。 門のはるか遠くに見える建物に向かって、冗談で「開けろー!門を開けてくれー」と、両手でがっしり閉った門をガチャガチャやりたいところだけれど、これ以上エゲレスで犯罪者になるわけにはいかん。 それでなくてもギフトショップのボランティアのおばちゃん達に「うえぇぇぇえええ!しまってるんですかぁ〜。 週末だけは開いているのではないですかぁ〜」と思わず声にだしてしまい笑われて出てきたばかりなのだ。
いつかまた、絶対にまたここへ戻ってくるぜ!それも夏時間中に戻ってくるぜーっ!
それでも観光バスが何台も停まっていたから、やっぱりそれなりに人気がある場所のようだね。 みんな何しにきたんだ?(笑) 私達も寺院が閉っているから小さな村を散歩、これがまー小さな家々のかわいらしい町でした。 途中で教会のバザーとかにもよってみて手作りのアロマローションやハンドクリームなぞも見つけたのでした。 (もっと買ってくればよかったと後から後悔する程いい製品だったよ、残念)
レイコックの周辺には季節がよければ素敵なんだろうな。。。と思われる手入れの行き届いた庭のある小さな家が道沿いに沢山ある。 おまけに「B&B」の看板がでてるんだな。 いいなー、こういうところに泊まりたいんだよなー、と思いつつも、明るいうちにできるだけ私道のような国道らしい一本道は抜けて少しでも広い道にでたいというもの。 街灯もほとんどないし、それでなくても迷うのだ、進め〜! ラジオではU2の新曲VERTIGOがガンガンと流れ、アドレナリン爆発です。 爆発しすぎてスピード出しすぎで又おかしな道にきちゃっているよ(T△T) 迷ったら迷わずガソリン・スタンド(英:Petrol
Station)へ地図持ってかけこみます。 「ここはどこ? アタシは誰〜!」
◆グロスター◆
ハリポタ巡りでやってきたGloucester(グロスター)に到着したのは午後4時半ごろ。 毎度毎度ですっかり真っ暗でしたわ。 都市が大きくなればなるほどB&Bなんぞはないわけだけれど、郊外の暗い夜道で宿探しは無理なので結局は都市に行ってしまう。 B&Bなんて個人宅で使っていない部屋を貸しているわけなのでたぶん「あー今日はお客さんもいないから寝ちゃいましょう」なご家庭も多いだろからここでも手ごろなホテルを探すことにして街を歩いてみることにしました。
路上のパーキングスポットへ車を停めるのも細心の注意を払って、何度も何度も午後6時以降は駐車無料の文字を確認し(−−)、周りの車もステッカーを貼っていないことを確認し、ホテル探しへ出発。 しばらく歩いてみても、案内所はおろか、お店も閉店ばかり。 パブは開いてるが酔っ払いのお客や忙しいバーテンに聞くのは気がひける。 それにホテルが決まって車を移動させないと飲めないからさー、そういう意味でもパブは辛い(笑)
歩いているうちに明日観光予定の大聖堂に着いてしまった。 そこで出会った夫婦にホテルの場所を聞いてみる。 彼らはローカルな人ではないそうだが、「値段が高いところじゃないのいいよね。ここをまっすぐいったところにホテルがあったよ」「あら、アナタあのホテルは高いわ、それならあっちのホテルの方がお勧めよ」「その周辺でまた聞けばもっといい情報が入るかもしれないよ」等々夫婦でいろいろ教えてくれました。(感謝)
で、見つけたホテルは予算内♪朝食あり♪ 部屋は最上階の5階♪しかしリフト(米:エレベーター)なし。 げーーーーーー!
小奇麗なホテルだが、なにせ時代物、リフトがないという。 それなら指定の駐車場に駐車したらスーツケースはトランクに入れたままでお泊りセットと明日の着替え等だけ持って泊まることにしたのです。 あんな重いもん持って5階までいけるか!
◆No More 駐車場事件◆
仮駐車してある場所へ車を取りに向かう途中、ホテルで指定された駐車場を見にいったらホテルのすぐ近くにある市営のタワー・パーキングでした。 しかし、夜は閉ってしまうらしく、車が1台もない。 おまけに入口も閉っているし、Pay&Displayの機械も電源が切れてカバーまでかかっている。。。不安になってホテルへ戻り「本当にそこだよね?」と聞くと間違いないらしい。 「あ、そうそう、入口は閉っているけど、no
enterになっている出口から突進して停めちゃえばいいから♪」 と、フロントのおねーさんはニッコリ。信じるぞ!その言葉を信じるぞ!
車に戻ってエンジンをかけ、確かこのあたりを右折すりゃホテルだろう、と右折したら大当たりだったものの一方通行を逆進入してしまった。 逆進入していいのは駐車場だけだわーっ。 対向車の運転手の身振り手振りで一方通行だとわかってビビリ、バックしようかと思っていたところ、突然道行くオジサンが反対車線からの車の交通整理なんぞをやってくれ(感謝)、おまけに対向車がこなくなった途端「えーい、いってしまえ!今ならいけるゾ!」とばかりのゼスチャーで駐車場前の道まで誘導してくれた(大感謝) そして何事もなかったかのように、一緒にいた女性と歩いていってしまった。 疾風のように現れて疾風のように去っていった。。。
おそるおそる電気のついていない、薄暗く1台も車のない不気味な駐車場に駐車したものの、ここにスーツケースを置いていくのは不安だった。 死角ばかりで、やろうと思えばトランクの荷物取り放題のシチュエーション(再度書くけれどアタシは小心者)。 とりあえずホテルの荷物置き場にでも置いてもらえることを期待してホテルへ持っていくことにしたわけです。 そうしたらなんとスタッフが5階まで運んでくれたのだー。 2人分のスーツケースを途中休憩しつつ、汗だくになり、息もゼエゼエになって運んでくれたというのに、チップを渡そうとすると「僕はマネージャーだから気にしなくていいよ」と受け取らない(T▽T) 教会で会った夫婦といい、さっきの交通整理の月光仮面のオジサンといいエゲレスはいいとこじゃ。
◆そして翌朝◆
本当に今日は駐禁チケット貼ってないだろうな。。。まだ疑心暗鬼で朝食中もその話題ばかり。 パーキングの説明書きによれば、営業時間は9時半からだったので9時にパーキングへいってみた。 もしも誰もいなけりゃそのまま一旦車を出して、9時半になった途端にすまして再度駐車するつもりだった。 駐禁チケット貼ってませんように。。。。そして、誰もいませんよーに。。。(願)
パーキングのおじさんったら3人もいました。 たぶん営業前で雑談中の模様。 私達がドキドキ顔で近づくので、すぐに夜中に出口から強行突破して駐車した輩と理解したらしい。
「あの車は君たちのかい?」
「そうです。 この角のホテルで停めていいって昨日言われたんで、支払いにやってきました」(どきどき)
「もうチェックアウトしたの?」
「いえ、今から観光しようかと思って、でも先に支払いにやってきたんです」(アタシ達は無実ですー状態で必死)
笑いながら駐車場の人はこう言ったのだった。
「あ、じゃあチェックアウトするときにホテルからバウチャーもらえば無料だから今払う必要はないよ」と。 昨日のフロントのおねーさん、もう1つ言うのを忘れていた事があったのだね (。-_-。)
◆グロスター大聖堂◆
ここもハリポタのロケ地です。 ホグワーツの内部として使用されており、修道院時代には修道生活の中心たったという回廊がホグワーツの廊下となった場所。 薄暗い内部のひんやりとした空気と教会独特の匂い。 ただひとつ違うのは礼拝堂の片隅にはハリポタの特集パネルとかもあったりして(笑)。 ロケ地見たさにやってきたわりには、渡英前ハリポタの映画を再度見て復習しようと思っていたのに、それもままならないでここまでやってきちゃったので、漠然と「ああ、こんな感じだったわなー」と思いつつ歩く。 しかし、見れば見るほど、素晴らしい建築物でありました。 聖堂が東側を頭にした十字型設計のゴシック建設の大聖堂。 クリスチャンではないのですが、宗教画を見るのがヨーロッパでのお約束になっている私の旅なので、教会内部の回廊でぼーっ、ステンドグラスを見てはぼっー、礼拝堂でぼーっ、内陣でぼーっと1日いても飽きない自信があるぞ! ひとつひとつの小さな彫刻やステンドグラスの聖書の題材探しをしているだけでも日が暮れる。 ああ美しい!!!
ミセス・ノリスが石になってぶら下がっていたのは何処だろうね? (内部はもう少し暗いのですが、露出をめいっぱい上げてみました。) グロスター大聖堂のオフィシャルHP内にほとんど首なしニック他のゴーストが登場する写真があります。 こちら
後ろ髪を思いっきり引っ張られる思いで大聖堂を後にして街をウロウロ。 途中猫の置物を見てはフラフラ、アロマの店を見つけてはフラフラと店に吸いこまれていく。 ホテルのロビーへ戻り、「さて、今日はどこへ行くかね?」と地図を広げてああでもない、こうでもないと話し合う。 パッケージツアーは便利だけど、フラフラ予定なしの旅は苦労もあるがやっぱり楽しいのだ。 で、次はストラトフォード・アポン・エイボンに向かうことになりました。 さて、明るいうちに到着できるか? 「パーキングのおじさーん、ちゃんとホテルからバウチャー貰ってきたよー、で、ストラットフォードへはどうやって行くのがいい? 早く到着しなくてもいいから確実な到着を教えてちょーだい♪」 (真剣になって教えてくれたよ@ありがとう)