◆長い長い冬◆
なんたって緯度は高いし、夏時間は終わってしまっている11月。 ヒースロー空港に時飛行機が到着した現地時間3時14分はすでに夕方のような薄暗さ。 無事に2時間半も空港で待っていてくれたO嬢とも無事再会。 さあ、地下鉄に乗ってロンドンへ行こう!
最初はそのままレンタカーを借りて郊外に行く予定だったのだが、その後考え直してロンドンに泊まることにしていた。 時差ぼけだよりも不安だったのは、ひさしぶりのマニュアル車の運転だからさ、暗い夜道は危険と思ったわけです。 (結果的にこれは大当たりの変更でした。)ヒースロー空港から地下鉄に乗って45分でロンドンのど真ん中に到着です。 地下鉄は米語じゃSubwayですが、ここでの英語はUnderground、この2つの単語は米語と英語じゃ全く逆になるというのが面白い。
英語だとSubwayは地下道で、米語じゃUndergroundのほうが地下道になってしまう。 間違いやすいからアタシは愛称のTubeとしかいわんです。
ロンドンの地下鉄はゾーン制になっていてZone1を中心として外に広がっていきます。 ヒースローは1番遠いZone6。 しかしZone1-6の片道を買うよりもオフピーク時間の1日券を買ったほうが得。 もう一回乗れば(Zone1一回2ポンド)もとがとれる。 この辺は覚えていたから自動販売機でも問題なく買えたわよー。
宿泊先は明日からレンタカーをするヴィクトリア駅のすぐ近く、さっさと荷物を置いて、ホテルに届いていたレンタル予約をしてあった携帯電話の電源を入れて活動開始。
◆レンタル携帯電話
あまり旅行中まで電波に縛られるのは嫌なんだが、現在音信不通になれない事情持ちとしては携帯電話はあったほうが気持ちに余裕ができるので借りました。 日本の自分の携帯をローミングすることも可能ですが、旅行日数が長いと結構使わなくても料金がかさむので現地のレンタル会社にて借りることにしました。 日本出発前に番号も教えてもらえたし、レンタル料金、通信料とも安かった、おまけにローミングと違い着信に料金がかからないのもよかったです。
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ピカデリーサーカス周辺ですでにバージン・レコードへフラフラと入ろうとする。 アタシは釘でレコード屋は磁石なんだから仕方がないのよー。 そういえばあの場所にはタワーレコードがあったはずだけど? 撤退したのか?。。。。
レストランへ入ったものの、今ひとつ食欲がでないのは日本時間は早朝だから。 ちょっとだけビッグペンのあたりを散歩してホテルへ戻り、お互いの頼まれお土産交換会をして早めの就寝をしたのでした。 (ロンドン記は後ほど)
◆レンタカーを借りる◆
さて、これから週末をかけて郊外へ行きます。 レンタカー会社で1番小さいFIAT車を予約してあったのに、どうも車がないらしい。 受け付けスタッフはニコニコしながら「同料金でアップグレード車はいかがですか?」とやけに大型車を提供してくれそうになった。 「いらーん!そんなデカイのエゲレスの道で運転するのは嫌じゃ〜」と心の中で叫びつつ「小さい車じゃないと運転に自信ないから嫌です♪」と笑顔で却下。 なんとか予約してあったものより2グレードだけサイズが上だというFORD車になった。 うーむ、できればエゲレス車を運転したかったのだが、仕方がなかろう。
さて、ロンドンを脱出しよう、「ロンドンから抜ける地図をください」と言うと、どうもそういうものはないらしい。 一応道教えてくれたけどさ、一応地図ってのもくれたけどさ。 でもその地図がロードマップじゃなくて、地理の授業で使うような地図だったのには大笑いだった。 紀伊国屋の洋書コーナーで買っておいた英国ロードマップ、買っておいてよかったぁ(^^;)
◆レンタカー
ヨーロッパじゃあいかわらずマニュアル車が中心です。 オートマの車種ももちろんありますが、圧倒的に数が少なく、又レンタル料金がマニュアル車の2〜3倍になります。
また今回アメリカ資本のレンタカー会社でレンタルしたのですが、まったく同じ期間、車種、条件でアメリカ、またはイギリスのサイトから予約するのと日本のサイトから予約するのでは料金に開きがありました。 なぜだ? 多分「何かあった時の事後処理」に日本語で対応してもらえるとか、手続きが日本語でできるとかそういう為の保険と思うしかないでしょう。 私は貧乏旅行者なのでUKサイトから予約しました。 クレジットカードを入力すると即効で料金を引かれてました(爆) 一応キャンセルは72時間前までなら手数料(20ポンドくらいと思った)だけで返金されるそうです。
イギリスでの場合、国際運転免許証は持参するものの、レンタルするときには日本の免許証の提示が必要です。
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◆マニュアルだよマニュアル〜◆
ギアチェンジは覚えていたものの、やっぱりひさしぶりの坂道発進はドキドキだよ。 車を運転しない方に説明すると、マニュアル車の場合、坂道発進で左足のクラッチを離すのと、右足のアクセルを踏みこむタイミングを間違うとそのまま車は後進するか、ガクガク音立ててエンストします。 両手両足大活躍のマニュアル車なんて、もう長いこと運転していない。 昔は「オートマなんてつまらなーい」とか言ってたような覚えもあるが、人間、楽すれば楽になるほどアホになる。 タイミングなぞすっかり忘却の彼方だわよ。
あんまり久しぶりなので、教習所時代に教わったサイドブレーキを引いての坂道発進をしてしまう(こうすると後退はしない)のでした。 後に車がいなけりゃ、少しくらい後退したっていいんだけど、坂道の赤信号の時、後の車にぴったりくっつかれてしまうと、「いやあああああー、アタシの後にひっつかないでー」とドキドキ倍増。 オレの後に立つな!と気分はまるでゴルゴ13なのです。 突然目的地への右折標識を発見し、ブレーキ踏んで右折する瞬間「クラッチをセカンドに落とす」なんてのはすっかり忘れ、ガクガク・ガックンとエンストしたりもしたが(恥)それは一回だけの失敗。 でも坂道発進はその後も停まる度に緊張しておりました。
◆クマのプーさんのハートフィールド◆
最初に訪れたのはアラン・アレキサンダー・ロビンが息子クリストファー・ロビンと息子の持ってたクマを物語にした「クマのプーさん」の生まれたHartfield。 作者が実際に住んでいた町なのだそうです。 ロンドンから予定では1時間半で到着だったが、迷った(−−) 道という道のラウンドアバウト(ロータリー)に惑わされ、また道路標識があったとしても小さすぎて見逃してばかりで、どこ走っているのかもわからん。
やっと辿り着いた主人公クリストファー・ロビンが実際にお菓子を買いにきていたというお店。 現在はプーさんの案内所とお土産屋さんになっている(写真右)。 小さいお店の中にはプーさんグッズがあふれておりました。
私はプーさんはディズニー版しか知らないし、物語もよく把握していないのだが、物語にでている棒投げ橋やルーの砂場ってのもあるそうだ。 しかしそれらの場所へは車を横づけできるわけではらしく、一番近い駐車場から棒投げ橋までは、公式案内では片道徒歩20分、往復40分かかるらしい。 こういう公式案内より時間がかかることは当然で、時刻はすでに午後3時を過ぎていてあたりは薄暗くなってきている。 のん気にお散歩なぞやってたら本当に真っ暗になってしまうだろうと恐怖を覚えたので残念だけどパスでした。
◆宿探し◆
郊外での宿はB&Bを予定。 でも予約なんぞしていない。 郊外はB&Bがどこにでもあるのだが、観光して食事をして、さて移動、というころには「こんな暗くちゃB&Bの看板なんて見えないよ!」な状態になってしまう。 しまいにゃ霧まででてきてしまい、対抗車線の車がいつくるかわからない。 前を走る車のテールランプを追っかけるように運転したいものの、いやあ、エゲレスのみなさんったらスピードだすんですわー、「この霧で70キロ走行ですとー!」ってくらい。 あっという間にいなくなってしまいます(涙) おまけに濃霧な田舎道で途中で停まって地図を再確認なんてできそうな場所がない。 こんな天候でそんな事したら追突事故ですよ。 しまいにゃフロントガラスも曇るわ、霧なんだか小雨なんだかわからんわ、前後左右見えないわで泣きたい気分。 まだ時計が午後5時半だってのに気分は夜中の2時くらい。
えーい!高速ならまだマシだ!海沿いの道なぞ止めだ止めだ! さようなら、行くはずだったブライトン。 路線変更で、一路高速道路を目指すことに。 こっちじゃHighwayじゃなくてMotorwayと表記されMマークが高速道路の印。 これなら道路標識も見逃さないくらいに大きかった。 そのまま1時間半運転して途中のドライブイン(moto)で休憩をし、ここまで来たんだから行ってしまえ!とバースへやってきた。
もちろん観光案内所なんて閉っているさ(涙)、おまけに観光地のホテルなんぞ予算外さ(涙)。 しかし、そうも言っていられないので、市内をダラダラ流し運転をしては、ホテルを見つけ飛びこみで聞いてみる。 3件目にあたったホテルのフロントで、「TWINベッド希望の2人なんですけど、一泊ありますか? おいくらですか?」と聞くと、思った以上の料金の返答だった。 (こんなに外観はボロイのに。。。(失礼)
「ゲーッ高い〜、やっぱりここは世界遺産な観光地〜!」と悲惨な顔をしたのを理解してくれたのか、あっという間に半額まで下げた値段でもいいと言ってくれました(笑) まあ、時間も時間だし、安い値段でも空室にしておくよりはいいだろうってことなんでしょうけれど、ありがたいことです。 しっかり朝食も付くというので決定です。
車は向かいの市営駐車場で2ポンドも払えば明日まで平気、というフロントの説明を聞き、O嬢にホテルのチェックインをお願いし、駐車場へ。 あいにく、地上スペースは満車のため、地下でのスペースを探す。 そこで酔っ払い(と思いたいがヤク中かもしれない)のホームレスと、これまた酔っ払いの若者の怒鳴りあいに遭遇してしまう。 姿は見えず罵声だけが響くから更に怖い。
そりゃイギリスは治安はいいとは言われているものの、私しゃ今では安全になったといえ、一時期は生き血を抜かれるとか地獄の台所といわれたニューヨーク在住経験者。 こういう場合は大脳が「危険、危険さっさと逃げろ」と脳内赤色灯をぐるぐる回してしまう小心者なのだ。 Pay&Displayの詳細説明も読まず2ポンド分の駐車料金のステッカーをダシュボードに置いて、翌日とんでもないことになることも予想できず猛ダッシュで駐車場を後にしたのでした。
◆PAY&DISPLAY
駐車場や路上にある券売機に料金を入れると、機械から時間が印刷された小さな紙がでてきます。 それを付属されているシールでフロント・ガラス(車内)に貼っておく前払い制駐車制度。
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