◆出戻ってロンドン◆

おまたせ、もどってきたよロンドン、結構やること一杯あるのだ。買い物でしょ、買い物でしょ、買い物でしょ。。。。┐(  ̄ー ̄)┌  
といっても高価なブランドものの洋服やバックは今回は予定なし。 主な買い物は紅茶や食品、アロマオイルとその他のホリスティック・グッズ。 そしてDVD! モンティ・パイソンを始めとし、最初見た時は「どうしてこんなもんが笑えるんだ?」と20歳くらいの時には理解できなかったくせに、歳をとるとどっぷりはまってしまった英国コメディ番組。 日本では手に入らないおバカコメディDVDを買うのさ♪ 

◆リージョンと放送コード

英国のDVDは日本とDVDのリージョンも放送コード(NTSCとPAL)も違うから通常の電気店等で販売しているDVDプレーヤーでは見ることができませんので注意。 私はリージョンと放送コードFREEのDVDプレーヤー愛用ですが、PCで見る事はできるってことを先日聞きましたが、どうなんでしょ?

今の今まで猫の置物やカードなどの小物だけで購買意欲を押さえてきたわけで、4時になると暗くなる季節も、駐車場の心配も、本日の宿の心配がなくなったこれからの5日間は酒も飲み放題(をい!)で動き回るのよぉ! 観光もするのです! コンサートも行くのです! 欲張りだからできる限りはやってしまう♪ ああ、貧乏性♪

そんなこともあり、ここからは日程に関係なく音楽編、観光編、買い物編とわけて書きます。まずは音楽編。

◆コンサート・Produced by Trevor Horn - A Concert for The Prince's Trust◆


O嬢とのロンドン旅行は最初は夏の終わりから秋の予定でした。 しかし、9月上旬までは飛行機代がバカ高い。 中旬にしてみたものの、今度は現地のホテルが見本市の関係でバカ高い。 10月の上旬は私が予定があり、下旬はO嬢が予定あり、と、二転三転どころじゃないくらいになっていたのでした。 
そんな時、ネットでトレヴァー・ホーンのコンサートのニュースを知ってしまうわけです。 トレヴァー・ホーンのプロデューサー25周年記念として、チャリティ目的のコンサートが彼のプロデュースしたアーティストの面々も参加し、おまけに彼が組んでいたバグルスも再結成で、それもウェンブリー・アリーナで開催されるとのニュース。 そんなに大ファンとかではないんだ、トレヴァー・ホーン。 でもFrankie Goes to Hollywood 、Pet Shop Boys、ABC 等々長年レコードからCDに形は変わっても聴いていたグループばかりが集まるわけだ。 うにゅー、「えーい、ここまで延びたんだから、11月11日をはさんで旅行日程組み立てるわー!」と飛行機よりも早くこのチケットを押さえたのでした。 

コンサート会場のウエンブリー・アリーナまではロンドンから地下鉄で30分弱。 ウエンブリーといえばサッカー会場のウエンブリー・スタジアム。 サッカーだけでなくQUEENを始めとし、なにかにつけては「ああ、行きたかった」と思わせる英国でのコンサート会場といえばこのスタジアムでした。 どれだけそこに行きたいか!とテレビの前で臍を噛む事が多々でありました。 残念なことに老朽化で取り壊され、現在新しいスタジアムを建設中だけれども、その隣にあるのが今回の会場となったウエンブリー・アリーナ(屋内)なわけです。

今回のコンサートはチャリティ目的であり、おまけにその名前の通り「The Prince's Trust(英国皇太子信託基金−資金のない英国青少年の進学、、手に職をつける勉強、起業などを支援するために設立)」なわけで、チャールズ皇太子がからんでおり、セキュリティがやけに厳しい入場となりました。 「来るのか、チャールズ? ROCK好きじゃなかったよねー。 そういや、今朝バッキンガム宮殿で赤のロールスロイスに乗って宮殿にお戻りの女王にも遭遇したから、今日は王室づいてるねえ」 とか話つつ、セキュリティチェックの順番を、寒空の中露店のハンバーガーなぞほおばりつつ待ちつづけます。

チケットをみせてから、手荷物検査があり、その後金属探知機でのボディ・チェック。 ここでO嬢にトラブル発生。 荷物チェックで発見されたデジカメを預けることになってしまいました。 私の場合、「あ、アタシ観光客だから、日中は観光していたの。」の一言でデジカメもハンディカムすらもパスだったのですが、同じように説明したO嬢には許可がおりませんでした。 (荷物検査係は違う人だった。 そんなイジワルそうな顔のねーちゃんに並んだからだよ。 こっちのおっちゃんのが人よさそうじゃん。 と思っても既に時遅し) そのままどこかへ連れ去られていってしまった彼女を横目にパンフレットやCDを買っていた冷血もの(笑)、座席は前から10列目くらいでした。 席についても連れ去られてしまったO嬢がなかなか戻ってこないのでちょっと心配になったころやっと席にやってきたよ。 開演ギリギリまで「中で撮影しないから預けるのは勘弁して!」と訴えたらしいけど、ダメだったそうです。 (その後コンサート中写真を撮る輩も沢山いて(もちろん写真撮影禁止)、ますます府に落ちないかわいそうなO嬢であった)

開演は20分程遅れました。 そりゃそうだわ。 あのセキュリティチェックに時間がかかっているのに時間ぴったりに始まったら暴れるわい。 会場が暗くなってからスポットライトで主賓のチャールズ皇太子とそのご一行の着席のために全員起立。 噂のカミラもいるとかの話でしたが、どの人なのかわからなかったよ。 さすがに双眼鏡で見るわけにもいかないしさー。 (注:この時点では2人はまだ結婚しとりません)

オープニングしょっぱなからThe Bugglesの「ラジオスターの悲劇」でした。 正面のモニターに懐かしい月面着陸をした宇宙飛行士がMTVの旗を立てるジングル映像が流れ、「MTVが誕生した時、最初に流された曲がこれだった」とのタイトルが入ってすぐにジャーン!っとイントロが。 イントロだけで嬉しくなるね。 まさか、しょっぱなからこれとは思いもしなかったわ。 トレヴァー・ホーンは当時のジャケットと同じ様なまんまるメガネをかけていて、「おっさん!それは今回のためか?それともアイカワラズそれなのか?」と思っていたら、その後通常のメガネに戻りましたわ。

バグルスとしては上記の曲と「Living In The Plastic Age」の2曲。 しょっぱながこれで多少興奮したものの次にDollarって男女2人組が登場したときは近くに座っていた観客が一斉にニガ笑い。

dollar 過去のお姿
歌が始まると懐かしんでいたものの、「僕達のこと覚えてますかぁ?」とちょっと中年太りの男性ボーカルが会場に向かって問いかけると、後に座っていた女性が「残念ながらなー!(Unfortunately, Yes)」って言って笑ってました。 パンフレットをみると痩せたアイドル時代の写真(→)があって今ステージに立っている人が同一人物とは思えないよ、って人のこと言えないよ私だってさ _| ̄|○

その後Art of NoiseABCPropagandaBelle&Sebastianなどなど。 トリ頭なので順番忘れてしまいました(涙)  トレヴァー・ホーンがひとつ、ひとつのバンドを紹介しながらそのクループが登場し一緒に演奏する(途中、引っ込んだ時もあり)という形。 歌い終わったら、ちょっとだけ手をふって舞台袖に戻っていく。 なんだか歌番組の公開放送みたいだな。 そして、このまったりしたムードはなんだろう? 観客も私達と同じような年齢ばっかりで、懐かしいからやってきたってところでしょうか。 

常日頃アメリカのヘビメタを愛するのに、UK音楽大好きな私に今回半ば強制的にここに連れてこられたO嬢は、「そうかー、小室哲也が昔プロデュースした連中集めてチャリティしていると考えればいいわけだね?」とぼそり。  確かにな。。。。。

あいかわらず、まったり〜とコンサートは進みます。 Prodadandaは昔コンサートに行った事があったけど、今回の為にオリジナルメンバーが再結成してきたそうで、淡々と歌う姿は昔も今も一緒だった。 ABCのマーティン・フライもおっちゃんになっていたが、それでもあいかわらずのオシャレさん♪ 

皇太子がいるせいか、いやあ、お行儀のいいコンサートだわ。 各アーティストが自分の曲を淡々を歌い、人によっては2階席の皇太子や関係者(トレヴァーのお母さんまでいた)にお辞儀までしてしまうしさ。 チャリティ・コンサートといえど、ここまで本当に行儀のいいコンサートは始めての経験だった。 そんな中、ひとり蜘蛛女のような格好のGrace Jones だけはF△CK言葉を使いつつ、舞台袖に下がったのにはトレヴァー・ホーンも「グレースったら。。。」と苦笑い。 50歳はすぎている彼女だけれど、あいかわらず美しいプロポーション。 当時の角刈りヘアのPVが会場に流れて懐かしかったわ。

その後、本当のところ、彼のプロデュース曲以外のが好きだったりするYesが発表当時毎日数十回はMTVで流れていたよな、な曲「Owner of a lonely heart」、ジョン・アンダーソンがいないから残念っちゃ残念。

ここで休憩となります。 ビールを買いに走る私と一時保管所へデジカメ返してぇと抗議に向かうO嬢(しかし、見事に玉砕)、扉の外の喫煙場ではニコチンがきれた観客がモクモクとタバコをふかしておりました。 ビールどころかウォッカベースのカクテルの小瓶とかも売ってるんだ。 それを片手にタバコふかしつつ休憩するエゲレス人の皆さん。 みんな若くない♪(爆)

2部の始まりはPet Shop Boys、「Left To My Own Devices」のイントロだけで全員総立ちです。 うーむ、同世代が集まるコンサートってのはいいもんです。 国は違っていても当時聞いた音楽は同じというのは一体感ができるよ。 歌ったのはトレヴァー・ホーンのプロデュースの2作品なので、本当のところ他のも聴きたかったのだが、仕方がない。  まあ、去年彼らの来日コンサートが急遽中止になって落ち込んでいたので、解散したわけでなくこうやって聴けたのはありがたい。

「新曲のプロモーションっぽいなあ」とか思われたLisa Stansfieldが新曲の1曲のみを披露しただけで、あっさりと退場。 そうそう、taTuなんても出てきたよ。 今回始めて知ったんだけど、日本でも流行った「All The Things She Said」ってトレヴァー・ホーンのプロデュースだったんだね。 歌ったのはその1曲だけだったけど、たぶん口パクだわー。 他が生歌だけにやけに目立ってたが、パンフレットにどちらかの子が「若いロシアの女の子2人が英語の歌を歌うというのは思ったよりもずっと大変でした。」と答えていたからその辺もあったのでしょう。 1児の母になったクリクリ髪の女の子よりもショートカットだったボーイッシュの子の方が太ってしまったようで、おさわがせ日本来日騒動からそんなに経っていないのに、一体何食ったらそこまで変われるんだ?なお姿でした。 そしてSEALの登場。 SEALの人気って英国では凄いのね、ノリノリでしたわみなさん。 なんだか、とてもいい人っぽい。 皇太子にご挨拶はするわ、トレヴァー賛歌はするわ、結構お話好きなのね。 でも歌うとカッコイイのだ。 

そして、トリは待ちに待ってたFrankie Goes To Hollywood。 「Welcome to the Pleasuredome」が流れた途端 キタ━━━━ヽ(゚∀゚ )ノ━━━━!!!! な状態の私よ。 (あれ?Simple Mindsでてないじゃん、とか思ったが、このイントロ聞いたらどーでもよくなった) ボーカルのHolly Johnsonが「参加しない」と頑なに言っていたし、その後のニュースでリバプールだかどこだかのパブでボーカルのオーディションをして28歳の無名君が新ボーカルになったというのを耳にしていたので、オーディションに合格してから10日くらいのこのコンサートでどうなるか?と思っていた。 ところが、これが想像以上によかったのだ! 見た目TMレボリューション似の彼のメイクといい、衣装といい、そして歌唱力といい、「ああ、若さってすばらしい!」なトリを飾る素晴らしいライブとなりました。「Relax」にゃ感動でアドレナリン大放出だったわよ。

後日新聞で知ったのだが、この新ボーカルはロンドンで公演中のJerry Springer - The Operaってのに出演している人だったそうで、オーディションといえどもともとプロな人だったのだね。 ちなみにこの名前にでてくる方のTV番組、ジェリー・スプリンガー・ショウはお下劣TV相談番組ですから、多分舞台の内容もお下劣ギャグ炸裂とは思われます。 (見てみたかったかも。。。)

アンコールもない、いかにもチャリティなコンサートでした。 希望としては出演者全員でもう一曲くらいすりゃいいのに、って気持ちもあったのですが、あっさりと終わりました。 っていうか、すでに「終電何時だよ?」な時間になっているので早足で駅に向かいます。ここに来る前にホテル最寄の地下鉄の駅員さんから「最悪でも11時あたりの電車に乗って戻っておいで!」と言われていたのだ。 すでに時間は11時をまわっている、「残念ながらなー」とDollarにツッコミをいれていた後の彼女が「大丈夫よ!」と言ってくれてもやはり焦る。 なんとか急行に乗れてロンドン市街まで戻ってきました。 この時間じゃパブは閉っているから、今日もホテルの部屋で酒盛りさー。 

(お詫び:これを書いているのはコンサートへ行ってから随分たってからです。よって記憶が飛んでいる所も多く、順番など激しく勘違いをしている可能性大です。すんません)

 
思いっきり明るく補正してみた。
正面のアーチが現在建設中の新ウェンブリー・スタジアム
今度こそここにコンサートを観にくるぞぅ。

で、こっちが会場のウェンブリー・アリーナ。 Simple Mindsはでなかったような気がするが何かあったのかな?

コンピューター印字だけの味気ないチケットになって随分たつので、同じ印刷でもこういうのは好きだ!

英国では2週後に発売予定の2枚組CDが会場にて先行発売されていました。これのリリースをCD屋で知って、発売前に帰国するので残念と思っていたから嬉しかったわぁ。 他にもパンフレットを購入。 


以下今回のトレヴァー関連
by Amazon
cover
FRANKIE GOES TO HOLLYWOOD

Bang

cover
Seal

Seal

cover
Propaganda

Outside World

cover
Art of Noise

daft

cover
Belle & Sebastian

The Boy With the Arab Strap

cover
ABC

The Lexicon of Love

cover
Pet Shop Boys

Night Life

cover
Lisa Stansfield

The Moment

cover
Simple Minds

The Best of Simple Minds
不参加?

cover
Yes

90125

cover
The Buggles

Age of Plastic