2004年12月01日
Punk days
12月に行く予定のパンクもの2件
「デニス・モリス写真展 デストロイ-セックスピストルズの真実」
12月18日~1月10日 ラフォーレ・ミュージアム原宿
ボブ・マリーの同行カメラマンを14歳でやってのけたデニス・モリス。 その後セックス・ピストルズのオフィシャルカメラマンだった彼の写真展。
「ジョー・ストラマー 過去、現在そして未来」
12月9日から1月3日 パルコ・ミュージアム(渋谷パルコ パート3内)
2002年12月に突然他界してしまったザ・クラッシュのジョー・ストラマー、ロンドン・ブリントンスタジオにて開催された同名展覧会が日本でも開催。
先週彼の他界までの2年間を追った1時間ものドキュメント・フィルムを公開していたらしいのに見逃してしまったので、これだけでも行ってくる。
パンクは遠くへいってしまった。 発祥地、キングスロードは10年くらい前からそんな雰囲気はどこかにいってしまい、更に今となってはそりゃオシャレな街に大変身してしまっている。 それよりもコベントガーデンの靴屋、ROBOTが閉店してしまったショックは結構大きかった。 店の後形もなければ諦めもつくものの、事前にみていたネットや、ガイドブックにすらでていた店、板を打ちつけられたドアとウインドウから見える何も置いていない店内、いまだ看板は残っているから改装とも思ったけど、WEBサイトもすでになく、ドメインすらも存在しないものになってしまっているから、やはり廃業なのだろう。 厚底靴といったらあそこだったのにねえ。
もう4半世紀が経ってしまったパンク・ムーブメント。 それが目的でもあるblogでは思いっきり昔に浸っているけれど、現実社会ではそうそう昔に浸ってばかりの生活ではない。 それでも時々はこんなイベントへ行って懐かしみたい。
2004年10月15日
The Da Vinci Code
夏に読んだときは上下巻の日本語版だったが、機会があれば読んでみたいと思っていた洋書版を読み出しました。 最初から日本語版、それもハードカバーな上下巻に手を出すというのは珍しいです。 でも今回はストーリーが長い!の理由で最初から翻訳版でした。。。ハリポタの長さに比べりゃどーってことなかったが、おまけに単語の問題もしかりだったのさ。 イタリアン・ルネッサンスはガッツリ習っていた過去があるものの、そこへ秘密結社とか暗号とか聖杯とかもでてくるのでイマイチ英単語に自信がなかった。 辞書ひけよ>自分。。。。(--)
今更ながらに思うが、よくできてるなーと思うストーリーだ。 特に美術史や宗教史についてのくだりなど登場人物が生徒と先生のような関係になりわかりやすく解説している。 著者であるダン・ブラウン氏は、もともと学校の先生ということで妙に納得。 おまけに父は数学学者、母は宗教音楽家、そして奥様は美術史研究家(そして画家)とのことなのでダン・ブラウン一家の「愛の結晶」といってもいい本になっている。 事実に基づいている記述が多いから全てがノンフィクションと思ってしまうのは大問題だけどさ。 特にキリスト教徒さんには大問題だろうなと思われる文面もある。 私にとっては「こっちの方が納得いくよな、宗教。。。」って目から鱗の場面でもあったけど。
ほとんどの登場場所に足を運んだことがあり、自分が専攻していた領域からはずれていないので、脳内で読んでいる場面が次から次へとその風景や絵画等々、あらゆる映像が過去に脳裏へと刻んであった画像とリンクする。 その点では自分にはラッキーなミステリー本だった。 しかしその反面、文章を読んで自分なりの想像をしつつ楽しむという読書の醍醐味はできないもの事実。
どちらがいいかは本の種類にもよるが、ダヴィンチ・コードの場合は美術やキリスト教関係に詳しい方でないとわかりにくい場面も多々ある。 だから文章と一緒にその絵画や教会の見取り図等があったら更に読者は楽しいし、わかりやすいだろうに、とは思っていた。 かといって、発行元の角川書店のHPで関連画像を見ることができるものの、最初に全ての画像だけを見てしまうとストーリーがその場面(場所)に辿り着く前に主人公達の行動する「事前情報」が入ってしまうのでこちらもお勧めできない。 (これは角川書店も考えたようで、そのページに入る前にまだ読書前の読者への注意事項ページが最初に入っているところが親切です。 もしもすでに読まれた方は是非フォトギャラリーを見てみてください。 URL はこれです )
The Da Vinci Code: Special Illustrated Dan Brown (著)・洋書 そんなことをダラダラ思っていたら、アメリカでは11月にイラストつきのバージョンも発売されるそうだ。 きっと、そのうち日本版も出版されるのではないかな? まだ読んでいない方はそれを待ってから読むのもいいかもしれません。 |
また、読んでいくたびに、「映画で観たいな。 ハリウッド的だものなあ。」と思っていたら映画化も決定しているそうだ。 監督は「身代金」「コクーン」などのロン・ハワード監督、 主演は L.A.コンフィデンシャル」や「マスター・アンド・コマンダー 」のラッセル・クロウ。 どんな映画になるのか、楽しみがまた増えましたぜぃ♪
2004年10月01日
The FIFA 100
まずい!早くしないと終わってしまう!と焦りがでてきた本日、やっと以前紹介していた「神様の選んだ選手の写真展」(正式名称は「FIFA100周年公式写真展・ペレが選んだ119名のトッププレーヤー」です。お間違いなく・・・)に行ってきました。 ペレは王様でジーコが神様とかの話もありますが、3月に神様と書いちゃったから神様で続行させていただきます。
3月の発表の時は125人だったのになぜか減っている。 何選手かは重複していたので多分125作品の誤りだったのかもしれません。
まるで迷路のような六本木ヒルズのビル内を案内や警備員さんの誘導で52階の森アーツセンターギャラリーへとたどりつきます。 入場券800円を払ってギャラリーへと入ると、まずは写真がでかくてびっくりしました。 畳一畳はゆうに越える写真ばかりです。 こんなに引き伸ばして大型サイズでもこんなにキレイで明るい写真なんだーと写真に詳しくないもので、壁一面に飾ってある選手の顔・顔・顔に圧巻です。 もっと小さい、そうねー、「賞状サイズ」くらいの写真と思っていたので、自分の顔がここまで引き伸ばされたら、色々見つけてしまって(ああ、そうさ、シミとかシワとかさ。。。。いやーっ!(涙))困るわねぇとか思いながらの鑑賞開始です。
壁ごとにカメラマンの作品が並べられる展示方法で、選手の好みは置いておいても、写真家のテーマが私の好みか、そうではないかがハッキリわかれました。単にポートレートというわけでもなく、そこに加工をしている作品もあり、「この選手の写真はできればあっちの写真家さんが撮ったらどうなっただろう」といろいろ想像もできて面白かったです。
以前オフィシャル・サイトで見た時できれば写真集は欲しいもんだ、と思っていたのですが、一万円近くするというのにナント売りきれ!でした。 でも在庫があったとしても一万円は売り場で写真集を目の前にして悩んでしまう金額だったかも・・・・ 119人全部ロベルト・バッジョだったら即買いしかも・・・(買うのか?>自分) あと記念品グッズは王子トッティやナカータの顔入りマグカップとか、ペレの顔Tシャツとか、あとはポスターが数種類くらいでした。 会場にあったアンケートで、抽選で2名に写真集が当たるというので応募してきましたが、好きな選手や気に入った写真家のアンケートはまだしも、あなたの選ぶベストプレーヤー(フォワード、ミッドフィルダー、ディフェンダー、ゴールキーパー各一人)のゴールキーパーに「今回入ってないけれどチラベルト」と神様の選出にとうとう意見をしてしまったので、多分はずれるな。。。でもこんなことも書いてあったから当たってほしい(^-^)
ペレは、本展によせて次のように述べています。
「・・・歴史を通じて100人の名選手を選ぶのではなく、119人の存命中のサッカー選手を選びました。その内、48人はまだ現役で、71人は引退しています。私のセレクションは、国籍、人種、年齢、所属チームには何ら関係ありません。どういう選手なのかが全てです。むろん、誰でもその人なりの選手リストはあるでしょう。しかし、もっとも重要なことは、これは、サッカーとアートの出会いだということです。」(本展カタログより)
FIFA100周年公式写真展 ペレが選んだ119名のトッププレーヤー |
写真は当日頂いてきたチラシです。 現在の有名どころな選手、ベッカム、ナカータ、フィーゴ、カーン、バティストゥータ、クレスポ、オーウェン、に過去の有名どころ選手としてペレ、空飛んだオランダ人のクライフ、ジーコ、そしてR・バッジョ(嬉♪)と一緒にエリック・カントナが入っているのはこれは写真的に面白いからなんだろうな。 他にも掲載するならプラティニやベッケンバウワーやいろいろ日本でもっと有名どころの昔の選手もいるし、と思いましたです。 (カントナを撮った写真家さん(W・クライン)の作品は全てポップで面白かったです。) 期間は10月17日(日)まで。 行かれる方はお早めに♪
2004年04月12日
Vermeer from Wien (or Vienna?)
昔、昔あるところに留学半年目だった10代の女の子がおりました。 女の子は友達がみな実家へ帰ってしまうクリスマス休暇中、暇になるからどうしようと思っておりました。 その矢先、学校の先生から「家族と一緒にビアナに行ってからその後インスブルックへ旅行に行くけれど、一緒に行きませんか?ビアナにはいい美術館がありますよ。」と誘われました。 日本に帰るよりは旅費も安いし、なんだか面白そうなので「はい、ついていきますワンワン!」と即決したのでした。
女の子は内心「だいたいビアナってどこよ? 知らないけど初めてのヨーロッパ旅行だもんねー♪」と何一つ前情報を入れずに飛行機に乗り、到着した空港から電車に乗って目的地中心部の駅へ。 そしてその駅の表示版の駅名をみて初めて気がついてプラットホームで叫んだのでした!
「そうか、ビアナ(Vienna)ってWienだったんだ!」 と。。。。。そして、先生とその家族に「知らないでここまで来たのか(--)」と大笑いされたのでした。
以上私の若かりし頃の実話でした(--;)
その後、日本は世界の都市をその現地の名前を使うが、アメリカでは違ったりするのを知ったのでした。 ウィーン(オーストリア)はビアナ、フィレンツェ(イタリア)はフローレンス、サンクト・ペテルズブルグ(ロシア)はセント・ピーターズバーグなどなど。 んなもん英語圏半年目の私にわかるわけない! おほっほっほ♪ 時には開き直りも人生大切です。
そんな思い出深いウィーン。 大寒波が来ていたとかで、外では電池が冷たくなりすぎて作動しなくなり、故障したのかとガッカリしながらホテルに戻ってしばらく放置しておくと突然動き出すウォークマンにびびりつつ、滞在中毎日通ったウィーン美術史美術館(Kunsthistorisches Museum Wien)の展覧会が4月15日から東京都美術館にて開催されます。 ルーベンス、ファン・ダイク、レンブラント等々、16世紀ネーデルランド、17世紀オランダ、17世紀フランドルのバロック期コレクションからだそうです。 そしてその中でもフェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術の寓意)」がやってくるのは楽しみです。 よくぞ貸し出してくださった@ウィーン美術史美術館
フェルメールの「画家のアトリエ」公開迫るウィーン美術史美術館のコレクションの中から、ルーベンス、ファン・ダイク、レンブラント、フェルメールら巨匠の名品58点をそろえ、美術史に輝く16、17世紀のフランドル・オランダ絵画にふれていただこうとするものです。
特筆すべきはフェルメール作「画家のアトリエ」が日本初公開となることです。フェルメールの作品は、現在知られる限り30点余りしかないという希少性はもとより、精巧な筆致と透明感のある色遣いで世界の美術ファンを魅了しています。本作品は門外不出の至宝であり、同美術館外で公開されることはきわめてまれでした。本作品の来日そのものが、“歴史的事件”であるとも言えるでしょう。
東京展は7月4日(日)まで。神戸展は7月17日から10月11日まで神戸市立博物館(神戸市中央区)で開かれます。読売新聞 (2004年4月9日) (全文はこちら)
手前にかかったカーテンが捲られて、人様のアトリエでの創作活動を覗き見るような構図、そしてアトリエにいる画家とモデルの風景をスナップショットしたような構成に壁の地図、シャンデリア、モデルが持つトランペットや本などなどひとつひとつに意味を含んで描かれる当時の絵画。 ひとつひとつの小物の意味や当時のフェルメールが暗箱式カメラを使って制作していた方法などがわかると美術鑑賞の新たな発見があって面白い絵の代表作です。
来週早々展覧会へ行くならこっちも観ておこうと、今日はフェルメールつながりで映画「真珠の耳飾りの少女」を観てきました。 展覧会の前売り券と映画の前売りセット券が2500円だったのに発売は9日までだった~(涙) 当日券として考えると、映画1800円&展覧会入場券1300円。 お得なセットだったのに、ちとくやしい。
謎の多いまま亡くなったフェルメールとその家族、そして絵のモデルになった少女との創作物語なのですが、本当にこんな事もあったのかもなーと思えてしまうよく出来た物語でした。 そして映像が綺麗でねえ、アトリエやちょっとしたショットが30数点しかないフェルメールの絵画そのままな世界を映像で観ている気分になって途中鳥肌までたてていました。 興行的にはそんなに儲かる映画でもないようで、東京でも2つの映画館でしか上映がないってのが残念です。 私的にはフェルメール役でコリン・ファース(ブリジット・ジョーンズの日記)が出ているってだけで儲けもんなのに(^-^)
真珠の耳飾りの少女
Tracy Chevalier (原著) 木下 哲夫 (翻訳) |
2004年03月06日
The 125 plus
3月5日の追記です。 ちゃんとマウスの出す矢印で選手人数を数えたつもりなのですが、どうも今日の日本の記事をみていると125人らしいよ。 すみません。
おまけに、神様の選出に非難轟々とな。
ペレが選んだ「世界の名選手100人」に非難が殺到FIFA(国際サッカー連盟)がこのほど発表した「世界の名選手100人」に非難が殺到している。非難は特にブラジルで激しい。当初、FIFAからの要請では100人だった選出人数が125人にまで増えたのは、選考に当たったペレがリベリーニョ、サントス、ファン・バステンらを忘れていたためだという。それでもなお、例えば現アヤックス監督のロナルド・クーマンは選ばれていない。
(中略)
主な選出漏れの選手は、シュスター、ボンホフ、ザマー(共にドイツ)、バン・イムスト(ベルギー)、ドゥンガ(ブラジル)、カセリ(チリ)、イリバル、デル・ソル、ミチェル(共にスペイン)、ティガナ(フランス)、ガスコイン(イングランド)、カブリーニ、リーバ(共にイタリア)、ギグス(ウェールズ)、チラベルト(パラグアイ)、ソティル(ペルー)、ラト(ポーランド)、フットレ(ポルトガル)、ゲオルゲスク(ルーマニア)、ブロヒン(旧ソ連)、ミヤトビッチ、サビチェビッチ(旧ユーゴスラビア)……。スポーツナビ 2004年3月6日 22:21
私が「何故選考されていないの?」と思った選手も主な選手漏れの選手の中にいましたですよ。 十人十色な思い入れってのはあるけど、自分自身にとっては試合を観戦(テレビ等も含む)して素晴らしいゲームと選手のプレイに感動した選手がベストな選手!と頭では解っても、非難したくなるのでしょうねえ、と昨日と違って本日は複雑な気持ちです。 正直言って、私が試合を何度も見て一番感動した選手が最初の選出から外れていたら。。。。と他人の気持ちになって思ってみました。
写真家が撮るサッカー選手、つまりは純粋にArt meets football だけにしておけば非難はなかったかしら? サッカーファンは熱い方が多いからそれでも非難しそうだな。
今後波紋がでるかも?なイベントになってしまいました。 でもこれが原因で東京巡業がなくなったらそれはそれで嫌~。