2009年08月27日
楽・楽
以前よりちいさな夢の1つとして、
「いつかは桟敷席にて歌舞伎鑑賞なんぞをしてみたいもんだ」
というのがありました。 通常は3階席だったり2階席だったり。 たまーに1階席に奮発したりもしますが、やっぱりなんだか桟敷は敷居が高い (お値段も高いw)
歌舞伎座へ行くようになってから桟敷席だけはなんだか恐れ多くて座れないというか、他にもいろいろ趣味してると「歌舞伎にそこまで出せねーよ!」ってのもあったりして座ったことがなかったわけです。
それが今回の歌舞伎座建て替え話となり。
やっぱり壊される前には1度は桟敷で観劇したい!となり。
いつもチケットを取ってくれるHちゃんが一緒に座ってくれるとやっさしー言葉をくれたので。
『八月納涼大歌舞伎』、それも千秋楽を桟敷席で観劇とあいなりましたぁ~。 むほほほほ。
で、このチケットを抑えてくれた後にだね…
新橋演舞場での八月歌舞伎公演『石川五右衛門だと?…と知るのです。
この公演を知ったのはすでにチケット販売後であり、新作歌舞伎には興味があったものの発売日前後に海老蔵さんが番宣のために、バラエティとか、そりゃいろいろテレビ出演をされていたため、それでなくても座席数の少ない3階席の安いチケットを抑えられませんでした。
さすがに桟敷で観劇するわ、海行くわ、病院通うわ、冠婚葬祭だわの8月。 新橋演舞場はノーマークだったため、公演を知ったときに残っていた一等席や二等席の予算はお財布にはなかったのです。
そんな話を先月一緒にライブ行ったときにHちゃんに、
「海老蔵さんは諦めだわ~」と言ってたら…
先日
「3階席2枚キャンセルがでたのが買えるみたいだけど一緒に行く?」とこれまたやっさしー連絡をくれたので、
新橋演舞場にて海老蔵さんの『石川五右衛門』の千秋楽
夜は歌舞伎座にて勘三郎さんの『怪談乳房榎』と三津五郎さんの『お国と五平』の千秋楽
とあいなりました。 まぁ贅沢♪
新橋演舞場 八月歌舞伎 『石川五右衛門』石川五右衛門 市川 海老蔵
茶々 中村 七之助
前田利家 片岡 市 蔵
百地三太夫 市川 猿 弥
霧隠才蔵 市川 右 近
豊臣秀吉 市川 團十郎
原案は「金田一少年の事件簿」「神の雫」などの原作者、樹林伸さんの新作歌舞伎ものです。
文楽や歌舞伎でも人気の石川五右衛門ということもあり、最初のシーンから(もう楽になってるからネタバレでもよい?)五右衛門の釜茹での刑のシーン。 最後の最後のクライマックスにも同じシーンになるのですが、最初では文楽のように黒子が後ろについて人形のように動いたりする演出がおもしろかったです。
内容はねえ…ちょっと歴史を知らない私にしても「大胆すぎんだろうよ!」って話でなんだか笑っちまいました。 マンガチックな展開を求めたとも何かで読んだのでそれはそれで成功だったのかか? もう少しストーリーを掘り下げてもらいたいなと、ちょっと物足りなさはあったものの、宙乗りしてくれたし、観劇を諦めていただけに感謝感謝で楽しみました。
で、夜の部まで時間をつぶし歌舞伎座へ移動
おお!桟敷であります! なんだかよくわからないドーパミン系でまくりです。 係りの人が休憩中のお弁当の予約をとりにやってきました。 この後飲みに行く予定だったので残念だけどお弁当はなしです。新歌舞伎座になって甲斐性があったら吉兆の弁当でもここで食べたいとか妄想します。
ワクワク・キョロキョロ座っていると、開演前に知り合いが見つけてくれて会いに来てくれましたw。 目立つからあくびもできねーぞw
しかしそんな心配は皆無の2番組でありました。
一、お国と五平(おくにとごへい) 池田友之丞 三津五郎 若党五平 勘太郎 お国 扇 雀
二、怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)
中村勘三郎四役早替りにて相勤め申し候菱川重信/下男正助/蟒三次 勘三郎
磯貝浪江 橋之助
千住茂左衛門 亀 蔵
万屋新兵衛 家 橘
住職雲海 彌十郎
重信妻お関 福 助
『お国と五平』 もう、ゲラゲラですわ。 三津五郎さん演じる気弱な現代で言えばきもーいストーカーの友乃丞の自分勝手に大笑いしました。
そして『怪談乳房榎』
すんばらしかったです! と鼻息荒く興奮して観劇しました。
勘三郎さん4役ですが、その早代わりの見事さといったらもうマジックです。 あまりにも早くて全然わかりません。 歌舞伎座で滝壷で本物の水を使うなんてのも始めて見たのでこれにもびっくり。
楽しかったです。 桟敷楽しいぞ!
さて、先日歌舞伎座の建て替えについての正式発表がありました。
とありますので、四角いだけのつまんないビルやら、宇宙からやってきたようなとんでもないデザインの建物ではないようなので少し安堵しました。 でも歌舞伎座の後ろの広い空はもう見ることができなくなるんだなあ…と少し残念でもあります。
発表された内容では、歌舞伎の殿堂「歌舞伎座」の継承を主眼に、劇場部分は従来通りに低層で構え、その独立性を重視した日本様式の外観デザインとなる予定です。特に、劇場内は桟敷席や一幕見席などの歌舞伎座らしい設備はそのままに、エレベーターやエスカレーターの設置、トイレの増設、客席設計の改善などを盛り込み、お客様にやさしい空間づくりを目指す方針となっています。
歌舞伎座の建替えに関するお知らせ
歌舞伎美人
さよなら公演、あと何回いけるかな( ̄ー ̄)