2008年01月10日
一人五役
(*後日更新blog)
復職と通院でヘッロヘッロなんだが、でもこれは行く。
初春花形歌舞伎
成田山開基1070年記念
通し狂言
雷神不動北山櫻
(なるかみふどうきたやまざくら)
市川海老蔵五役相勤め申し候
海老蔵さん5役! 粂寺弾正、鳴神上人、不動明王、早雲王子、安倍清行 とか演じる役を書いてもよくわかっておらん(--;) イヤホンガイドもあることだし、なんとかなるだろ。
松竹のサイトによれば、
この『雷神不動北山櫻』は、今から約二七〇年前の寛保二年(一七四二)正月に大坂の佐渡嶋長五郎座で初演され、同年七月まで打ち続けるという記録的な大当たりをとった作品です。皆様ご存じの歌舞伎十八番『毛抜』『鳴神』『不動』の三作品は、全てこの『雷神不動北山櫻』の一幕として上演されたもので、二代目市川團十郎が粂寺弾正、鳴神上人、不動明王の三役を勤めて好評を博しました。 (中略) また今回の公演では、原作の台本や従来の台本を参照しながらも、全く新たな構想のもと、市川海老蔵が粂寺弾正、鳴神上人、不動明王の三役に加えて、早雲王子、安倍清行の合計五役を勤めるというのも大きな話題となっています。とのことです。
会場には成田山から御本尊不動明王御分霊の御尊像も奉安されております。 もしかして、これが私の初詣になるのだろうか?(^^;)
舞台ではまずは口上で海老蔵さん自身がお芝居の簡単な説明をしてくれます。 演じる5役の写真パネルを指差しながら… おかげで5役も演じられたのに誰が誰か混乱しなくてよかったです。 5役だし、日によっては昼夜2公演だしとボヤキには会場から笑いが。
途中2幕目あたりで(いろいろ副作用もあったりで、私が勝手に)中だるみしてしまってウトウトしてしまったのがもったいなかったな。 3幕4幕は迫力あり眠気もふっとんで再度楽しめました。
以下これから行くかたにはネタバレバレだからご注意
昨年の秋にこの公演を知ったとき、最初のチラシには
「市川海老蔵空中浮遊相勤め申し候」
とありまして、チケットでは毎回お世話になっている歌舞伎大好き友達と、
「空中浮遊って何?」
と話していました。 ほれ、空中浮遊ってーいうと、例の…あの教祖様を思い出す。 でも「飛ぶ」ってことには間違いないだろうし、場所も新橋演舞場だしでの歌舞伎で「浮遊」ってなると、舞台から客席の上をキツネが嬉しさあまりに踊りまくって昇天していく…(義経千本桜)、それじゃ猿之助さんのスーパー歌舞伎よねえ、でも、ああいうワイヤーアクションありなわけ?とか勝手に妄想していたのです。
でも、当日劇場でもらった最終版チラシは「市川海老蔵五役相勤め申し候」とキャッチコピー(って言ってよいものか?歌舞伎なんですけど…?)が変更になっていて、会場にワイヤーもないから飛ばないらしい…はて? 一体? と思っての観劇となりました。
でも、話の終わりも終わりで海老蔵さん演じる5役目の不動明王が舞台上で浮いたのでした。 手品みたいに浮いてました。 確かに浮いているし、迫力ある舞台設定でしたが、キャッチとして使うには弱かったのだろうなあと思ったのでした。 それに、浮こうが浮くまいが一人五役は大変なことですからそっちを見どころにするのは正しいと思われたのでした。