2008年01月13日

でんぐり返らなくても無問題

(後日姑息に更新なblog)

01132008.jpgでんぐり返し封印がどうしてそんなにニュースになるのか今ひとつわからなかったが…

87歳が毎日でんぐり返しして何ヶ月も公演してりゃ、やっぱりすごいか…


3公演越し(年月にすりゃたぶん5年越しくらいか?)の母のリクエストでやっとチケットがとれたのでお付き合いしてきました@『森光子の放浪記』 1回目は公演が始まって随分たってから行きたいと言われたので、もちろん売り切れ。 2回目は建てかえとなった芸術座の最終公演だったため気がついたら売り切れだった。 ということで新劇場に生まれ変わったシアタークリエでのこけら落とし公演第二段の今回やっとチケットがとれたのでした。

『放浪記』
昭和36年10月、「放浪記」は、日比谷・芸術座で産声を上げました。
作家・林芙美子が尾道より上京し、貧困の中で、恋をして、棄てられながら、詩と小説を書き続け、やがて人気作家へとたどりつく先には―劇作家・菊田一夫は、林芙美子の半生を、身近に接した自身の視点から劇化しました。
主演は森光子。関西の喜劇やテレビに出演していたところを菊田に見出されて上京。初めての主役が「放浪記」の林芙美子役でした。
哀歓とリアリティが各場に滲み出る「放浪記」は大好評を博し、森光子は、芸術祭文部大臣賞、テアトロン賞を受賞、初演は7ヶ月のロングラン上演となりました。
菊田の死後も三木のり平が潤色・演出を手掛け、作品は磨き上げられていきます。
初演以来46年間で、積み上げられた上演回数は1858回。
2005年に文化勲章を受章して、女優としての高みに達した森光子。
2008年の正月から、新劇場シアタークリエで、「放浪記」を演じます。
2008年は、菊田一夫生誕100年の記念すべき年です。
森光子の女優人生と共に歩み続ける「放浪記」。
「放浪記」の新たなる挑戦にご期待くださいませ。

シアタークリエ 放浪記 オフィシャルサイトより


テレビでの森さんを見ると、「本当にこの人が3時間もお芝居してんの?」とか少し思っていました。 だって、話し方はゆっくりだし、動作もゆっくりだし… 87歳だもの。 ワイドショーが少年隊のヒガシに恋人発覚?とか騒ぎ出したあたりからめっきり老けてしまわれた感じが…(失礼お許しを)

でも芝居だと全然違うのだねえ。 でんぐり返しはなかったが、それでも踊ったり小走りしたりと機敏なのでびっくり。 そりゃ他の役者さんに比べれば動作はゆっくりだけれど、87歳とは思えない「お嬢さん」ぶりを演じられてました。 いやー役者ってすごいわあ。  実年齢ここまでサバ読めるなんて見習わないといかん!  でんぐり返しの場面はあってもなくても嬉しさは伝わるだろう場面だったので、別になくても違和感があるわけではありませんでした。  

物語の内容はちと暗くなるというか…しょーもない男に惚れ、貢ぎ、案の定貧乏で…才能が認められて有名にはなったけど、名声&お金=幸せってわけでもなくて… と、ちょっとブルーな内容ですなあ。   「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」という言葉の人だけありますなあ。 ああ、ブルー。 (スミマセン、林芙美子作品読んだことがありません。)

森光子さん役じる林芙美子の友でありよきライバルでもあった日夏京子役は高畑淳子さんでしたが、後半は黒柳徹子さん。 こっちのバージョンもちょっと観てみたい気もします。 もちろん今頃思ったって満席ですがな。

観劇の念願かなった母も満足していました。 でも、劇場名の「シアタークリエ」には不満らしい。

「以前の「芸術座」のままのほうが、歴史も感じられるし素敵な名前なのに!」

とのこと。 

確かに、何でもかんでもカタカナにしおって!と、常日頃から思っている私もあまりかっこよいとは思わない名前です。  それもクリエっちゃ何? と思っていたところ、クリエーションからきているようです。 ますますセンス悪いなあ…と思ったのでした。  芸術座のままでいいじゃない? ねぇ?

おまけにまだ劇場名の知名度も低いのか携帯での所要時間ナビ検索で名前がでてこなかった(笑) (これを書いている現在はしっかり候補名としてでてきます)

Posted by toto at 2008年01月13日 23:07
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