2007年02月16日
スペインはじめて物語
すでに10数年前だったりするのだが、初めてスペインに行った時は一人旅だった。
休暇プランはマドリッドからトレド、コルドバ、そしてセビリア。 セビリアからはレンタカーを借りてハエンとかカルモナとかスペイン田舎巡りをした。 今ほどPCやインターネットが身近だったわけでもなく情報集めに苦労した。 会社にネット接続可能のパソコンは数台あったのだが(なんせダイヤルアップなナローバンド時代ですから…笑)旅行記とか書いてる個人サイトなぞほとんどなく、堅苦しい企業や政府がらみのサイトばかりだった。それもほとんど英語、orz。 おまけに行こうと思っている場所が思いっきり偏っていたので「地球の○き方」等ガイドブックすら参考にならんのだった。
とにかく、行きゃぁなんとかなる! と思うものの、初日のマドリッドくらいはホテルの予約をしておいた方がいいだろうなあ、と、当時勤めていた会社のマドリッド支店に「はじめまして、突然ですがNY支店のものです。 マドリッドのホテルどこがいいですかね?」とかのふざけたFAXまで送り、相談だけの予定がコーポレート料金(企業割引価格)でホテル予約までしてもらっちゃたりした。(感謝) でも、その時親切にしてくださった方とお互いその会社を離れた今も交流があるってのも人生面白いのだな。
で、スペイン・アンダルシア。 マニュアル車のレンタカーで城壁に囲まれた石畳の道を気ままに運転しつつ、途中延々と続く一本道の路肩に停車し、ひまわり畑の真ん中でハチにさされないか?とドキドキしながら写真をとったりした。 今はどうか知らないが当時のアンダルシアは田舎に行けば行くほど、しっかりシエスタの習慣が残っていたので、午後2時ごろは街中から見事なくらいに人がいなくなる。 家の真っ白い壁とその前の石畳、ギラギラな太陽照りつける中、フラフラしているのは私とどこかの猫くらい。 あっちへフラフラ、こっちへフラフラしつつ、一本道の向こう側から歩いてきた気のよさそうなオヤジに「こーんなところで何してんだ? ま、ついて来い」と言われるがままに付いていってアンダルシアの陶器をつくっている工房を見学させてもらったりした。 当時から私の勝手な一人旅の鉄則は”夜はふらつかない”なので、夜はホテルでテレビ三昧。 テレビっ子だからこれはあまり苦にならない。 おまけにスペインにはサッカーがあるし♪ それでも、今考えると随分無茶苦茶な旅をした。 一応スペイン語は話せたとはいえ、今、同じことしろ!と言われたらちと考えるだろうな。
長くなったが、何故そんな旅をしたいと思ったかというと、マンガ『アルカサル-王城-(青池保子)』にはまっていたからだった。 14世紀のスペイン、ドン・ペドロ1世の半生について描かれているマンガの舞台を見てみたいって簡単な理由。 王城だったセビリアのアルカサルでぼーっとし、彼にかかわる教会を訪ねたり、パラドール(歴史的、文化的建築物を改装した国営ホテル)になっているカルモナの王城のロビーで1人うひうひ笑いお茶を飲み、なんともミーハーで楽しい旅だった。
そのマンガが休載になって早12~3年(曖昧なくらい昔)。 当時から既に歴史本や文献を読んで主人公のペドロ1世の史実としての最後は悲劇とわかってはいたものの、やはり青池さんのマンガでも続きが読みたい…と密かに思っていた。
そしたら、やっとでましたよ!。 本日発売のプリンセス・ゴールド3・4月号で前編として100ページ! 6月発売の7・8号で後編100ページの200ページで完結となるそうで、ずっと気になっていた物語の完結を見られることは嬉しい。 いつもマンガはコミックスになったら買うものの、今回はしっかり買って帰ってきた♪ さっきざっと読んだが、これから今までのコミックスも押入れから引っ張り出して反芻してまたカスティリア王国の世界に久しぶりに入ろうと思います。
実はやることが沢山あるのだが、今日はいいだろう! と勝手に自分に甘くしてみる…。