2007年01月23日
パンがなければケーキをお食べ♪
先日、仕事で徹夜明けだったが、無駄に元気だったのでそのまま朝イチの映画へ行くことにした。
『マリーアントワネット』 ソフィア・コッポラ監督の映画。 ベルサイユ宮殿でのロケが許されたというのもびっくりだったが、でもフランスじゃブーイングされちったという”いろんな意味で”の話題作。
でも私は非常に楽しかったのだった。 お耽美な宮廷装飾、ドレス、「パンがなければケーキをお食べ♪」 な、色とりどりのお菓子♪。 (映画の中でも「そんなこと言ってないわ~」とマリーは言っているが…)いやー映像が綺麗だわ。 歴史ではこんな豪華絢爛のせいで国家財政は破綻状態、税金地獄に陥ってとうとう革命が起きてしまったわけだが、ルイ16世が国王に君臨するときに「神よ、私たちをお守りください。 私たちは統治するには若すぎます。」と言ったように、あの二人は若すぎたんだわな… そういう意味じゃ気の毒だ。
14歳で自分が子どもなのに、「お世継ぎ、お世継ぎ」なプレッシャーも辛かったろうねえ。 とかなんとかこの映画だけで歴史を考えてしまうとマリーの気持ちになって観れちゃったりする。 実際には国民は地獄だったのだろうが、その辺りはほとんど触れていない映画だったのもフランスでブーイングだった理由かしらね? アメリカでもさっさと公開終了したらしいし…。 あと、映画を観るまで知らなかったのだが、内親王役がシャーリー・ヘンダーソンだった。 ハリー・ポッターで「嘆きのマートル」役の女優さん、ブリジット・ジョーンズでもブリジットの親友役ででているのだが、ものすごい若い役でも歳相応な役でも見事にこなしてしまうので好きな女優さんであります。
子どものころ、『ベルサイユのバラ』にもはまらなかったし、どっちかというと、マリーの母のマリア・テレジアのが美術史上でも興味があるのだが、この映画を観たかったもうひとつの理由は音楽。 当時の音楽もあることはあるのだが、時代考証全く無視の80年代前半に聴いていた音楽満載♪ 予告で使われていたNew OrderのCeremonyといい、The Cure, Siouxsie & The Banshees , Adam & The Antsなどなど…これらの曲がベルサイユなお耽美にこれほどマッチするとは、その辺りはソフィア・コッポラ監督は面白いなぁと感心させられてしまうのだった。 サントラ版買っちゃいました♪
→洋版のサントラはフェルゼン伯爵とラブラブな時のマリーで、日本版(上写真)はティーンエイジャーなかわいいマリーなジャケットってのも面白い。 洋版の映画タイトル・ロゴがSex Pistols的(なのにピンク)ってのも個人的にゃ非常によろしい♪
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これ、観ましたよ~、去年。
カンヌでお披露目してそのままフランスで上映されてたんです。
ポップな映像で、音楽もノリノリで面白かったです。
私もマリーに感情移入して彼女が一人で泣くシーンにはホロリとしました。
フレイザーの原作に手をつけたけどまだ読み終わっていません。マリア・テレジア、子供多すぎ!(覚えきれない・・・)
おお!実はerinさんは観たかなあ~と思っていたのでしたよ。 カンヌじゃブーイングだったそうですが、一般の映画館では反応はどうでした? 先日友人が始めてアメリカに旅行して映画館に行ったとき、「観客の喜怒哀楽の感情のがおもしろかった」と言ってました。そうなんですよねー、日本じゃアレがないからちと寂しい思いをしたりします。
観客の反応も何も、映画館には私一人でした・・・・
平日朝一番とか、興行の結構終わりの方とか、英語バージョンだったとか(フランス人は吹き替え映画がお好み)理由はあるかと?
街中のポスターとか宣伝は大々的にしていましたよ。
もともとバカにしているアメリカ人(わー言っちゃった)にあんな風にポップにキッチュに自国の歴史を作られ(あるいは出演)たんでは一般的にはスルーかもしれませんね。
日本じゃいろいろ関連企画で盛り上がっているそうですね。
貸切り状態でしたか!
日本はお菓子関連が便乗効果でデパートとかにみられます。 でも当時のお菓子って焼き菓子が主流だったらしく、生クリーム系ってのはなかったらしいのですが…便乗効果ですから、その辺はあまあまです(笑)
アメリカ人、それもコッポラの娘だもんねえ。なんとなくわかりますなあ@スルー