2005年09月04日

CBGBの閉鎖の危機で

始めて行ったのは観光での80年前半。 近所の公園には使用済み注射器(針つき)が散在していたし、友人の運転していた車の上には両隣のアパートの上からビール瓶が降ってきたりした。 怖いおにいさん満載の店内で、「ああ、なんでアタシはこんなところロングのフレアースカートなんぞでやってきてしまったのだろう」とビクビクしながら入場した。 店内が予想以上に狭くてびっくりし、大音響の音楽が耳をつんざき、タバコとアルコールと怪しさ満載の香りが鼻を刺激し、顔がこわばった。 バーカウンターでこれまた怖そうな、完全に目がいっちゃってますよー!いいんですかー?な髪の毛ツンツンのパンクな方々(すでにこのファッションは当時でも末期) の横でビール瓶を片手に持つものの聴覚、視覚、嗅覚が全部麻痺するわ、怖いわで飲むどころではなかった。昼間に自由の女神やらメトロポリタン美術館の観光をしてウキウキな気分も、夜には「ニューヨークはやっぱりこわかぁ!」と思った。 酸欠で貧血寸前になりNY在住の友人に引きづられて店を出て、ベニエロ(Veniero's)ってケーキ屋でストロベリー・ミルフィーユ(この時始めて食べてその後もずっとファンになる)とコーヒーをテイクアウトしてどっかのアパートの階段に座って食べて血糖値を上げた。 やっぱりNY住みたいなあと思ったのはこの数年後。  

NYの老舗ライブハウスCBGBが閉鎖へ  ニューヨークの老舗ライブハウス、CBGBが閉鎖される見通しになった。CBGBは長年にわたって若い才能を発掘、育ててきたことで知られるが、ニューヨークのイーストビレッジで借りている建物のリース契約が31日に切れ、賃貸料をめぐるいざこざから建物の所有者は契約更新を拒んでいる。

ロイター

09042005_2.jpgそんな思い出だなCBGBって。 (昔だよ、昔。。。。。今はあの周辺はこんなことありません)先月の8月31日で賃貸契約期限が切れてしまったようで、今後12年契約の更新について揉めており閉鎖の危機なのだそうだ。 Ramones、Blondie、The B52s, Talking Heads あたりはここからメジャーへの一歩があったという。 音楽雑誌によく載っていた名前のライブハウスでしたよ。  The Jam、Patti Smith、AC/DC、The Policeとかも演奏していたんだねえ。 先週にはCBGBを助けよう!なライブ・イベントもあったようだが、オーナーは移転してまで続ける気はないらしい。 とりあえずは居住権(?)で居座るようだが、それもいつまで続くのかは未定。 3年くらいすでに未払いらしいからそっちの方もびっくりだ。 レントの月19,000ドルが高いのか安いのかもよくわからん。 (六本木ヒルズあたりのIT社長のマンションの家賃がこのくらいだってのを先日聞いて感覚が麻痺してしまっているのか?)
救済イベントに久しぶりにメジャーになる前にそこでライブをしていたブロンディのデビー・ハリーも登場したそうだ。 (私的にはトーキング・ヘッズあたりも出て欲しかった・・) 

今じゃ怖くもなんともない地域だし、CBGBも観光名所的場所になってしまっているが、それでも残ってくれたら嬉しい。 次回NYへ行くときあの周辺がどうなっているのだろう。  どこにでもあるようなオシャレな店とかじゃ嫌だな、案外日本食屋とかになったりしてなぁ。。。ふぅ。

09042005.jpgSave CBGB では救済のための署名を集めております。
 
CBGB (Photosに過去の出演者の写真が満載♪) 




Posted by toto at 2005年09月04日 23:49
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