2005年03月29日
空港で靴を脱げ
すでに2003年にNYへ行った時空港で「靴をぬげ」といわれていたアタシにとっては(その時の旅行記はこちら)「今更なーに言ってんだ? このごろ多いらしいぞ、靴ぬげ発言」と思ったりしたわけだが、やはり首相レベルとなるとVIPだったりするからここまで怒ったのだろうか?
パプアニューギニア首相、豪空港で靴脱げといわれ抗議パプアニューギニアのソマレ首相は28日、オーストラリア・ブリスベーン空港で飛行機を乗り継ぐ際に係員から保安検査のため靴を脱ぐよう指示されたのは「侮辱」だとして豪州政府に抗議することを明らかにした。
首相は今月24日にニュージーランドで開かれた南太平洋地域の首脳会合に出席後、ブリスベーン経由で帰国する途中だった。搭乗前の検査で靴を脱ぐよう求められた首相は「靴の中に何も入っていない」と主張。待合室に引き返し、しばらくして機内に入ることができたという。
首相は「このような扱いを受けたのは初めて」と怒り心頭。豪州政府が方針を改めない場合、対抗策としてパプアニューギニアを訪問する豪州側要人に同様の措置を取ると“警告”している。
「侮辱」というくらいだからそれなりの言葉でもあびせられたのでしょうか? オーストラリアの新聞サイトをぐぐってみたが出ていないからわからないけど、歴史的問題ってのもあるのかもしれん。 このあたりの歴史を読むとちょっと思う。
19世紀の植民地主義の時代にニューギニア島を東西に分割し、西半分をオランダ、東半分をオーウェン・スタンレー山脈、ビスマルク山脈で南北に分け、ニューブリテン島などを含んだ北半分をドイツ、南半分をイギリスが獲得した。南部は1901年にイギリスから独立したオーストラリアに継承された。1914年からの第一次世界大戦にドイツが敗北すると、ドイツ領の北部はイギリスの信託統治領となった。
1941年からの太平洋戦争中はニューギニア全島の北半分を大日本帝国が占領し、北東部を中心に連合国との激戦を繰り広げた。終戦後はイギリス領の北部をオーストラリアが信託統治の名のもとに継承した。
1975年に南北合わせた領土がパプアニューギニア独立国として独立した。
温厚そうな顔している首相だけにね。 パプアニューギニアもオーストラリアも自分にとっては近い国なのであまりもめてほしくないとは思う。
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