2004年10月15日
The Da Vinci Code
夏に読んだときは上下巻の日本語版だったが、機会があれば読んでみたいと思っていた洋書版を読み出しました。 最初から日本語版、それもハードカバーな上下巻に手を出すというのは珍しいです。 でも今回はストーリーが長い!の理由で最初から翻訳版でした。。。ハリポタの長さに比べりゃどーってことなかったが、おまけに単語の問題もしかりだったのさ。 イタリアン・ルネッサンスはガッツリ習っていた過去があるものの、そこへ秘密結社とか暗号とか聖杯とかもでてくるのでイマイチ英単語に自信がなかった。 辞書ひけよ>自分。。。。(--)
今更ながらに思うが、よくできてるなーと思うストーリーだ。 特に美術史や宗教史についてのくだりなど登場人物が生徒と先生のような関係になりわかりやすく解説している。 著者であるダン・ブラウン氏は、もともと学校の先生ということで妙に納得。 おまけに父は数学学者、母は宗教音楽家、そして奥様は美術史研究家(そして画家)とのことなのでダン・ブラウン一家の「愛の結晶」といってもいい本になっている。 事実に基づいている記述が多いから全てがノンフィクションと思ってしまうのは大問題だけどさ。 特にキリスト教徒さんには大問題だろうなと思われる文面もある。 私にとっては「こっちの方が納得いくよな、宗教。。。」って目から鱗の場面でもあったけど。
ほとんどの登場場所に足を運んだことがあり、自分が専攻していた領域からはずれていないので、脳内で読んでいる場面が次から次へとその風景や絵画等々、あらゆる映像が過去に脳裏へと刻んであった画像とリンクする。 その点では自分にはラッキーなミステリー本だった。 しかしその反面、文章を読んで自分なりの想像をしつつ楽しむという読書の醍醐味はできないもの事実。
どちらがいいかは本の種類にもよるが、ダヴィンチ・コードの場合は美術やキリスト教関係に詳しい方でないとわかりにくい場面も多々ある。 だから文章と一緒にその絵画や教会の見取り図等があったら更に読者は楽しいし、わかりやすいだろうに、とは思っていた。 かといって、発行元の角川書店のHPで関連画像を見ることができるものの、最初に全ての画像だけを見てしまうとストーリーがその場面(場所)に辿り着く前に主人公達の行動する「事前情報」が入ってしまうのでこちらもお勧めできない。 (これは角川書店も考えたようで、そのページに入る前にまだ読書前の読者への注意事項ページが最初に入っているところが親切です。 もしもすでに読まれた方は是非フォトギャラリーを見てみてください。 URL はこれです )
The Da Vinci Code: Special Illustrated Dan Brown (著)・洋書 そんなことをダラダラ思っていたら、アメリカでは11月にイラストつきのバージョンも発売されるそうだ。 きっと、そのうち日本版も出版されるのではないかな? まだ読んでいない方はそれを待ってから読むのもいいかもしれません。 |
また、読んでいくたびに、「映画で観たいな。 ハリウッド的だものなあ。」と思っていたら映画化も決定しているそうだ。 監督は「身代金」「コクーン」などのロン・ハワード監督、 主演は L.A.コンフィデンシャル」や「マスター・アンド・コマンダー 」のラッセル・クロウ。 どんな映画になるのか、楽しみがまた増えましたぜぃ♪
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