◆海産物なBBQ◆
最初の晩は知人のかたのご自宅のお庭でのBBQに招待されていた。心配していた雨も降らなかったので無事に決行。 メインはそこのお父さんが早朝に海から取ってきてくれたという生牡蠣!夏に食べられる牡蠣なんて滅多にチャンスがないので牡蠣が大好きな私は大感激♪ 「できればご一緒させていただいて一緒に牡蠣取りがしたいくらいですよ!」と話すと、なんと佐渡では2メートルも潜ればテトラポットに群生している牡蠣を取ってこれるのだという。(ちなみに密漁ではありません)「今度来るときは絶対に朝から水着持参で来ますから、一緒に牡蠣とりさせてくださいー!」と訴えてしまうくらい1日目から佐渡が気に入り、また機会があれば戻ってきたい思ってしまう。 BBQには他にも名産のイカやこれでもか!というほどのアワビ、サザエ、お魚、そして畑で取ってきたいう野菜など食べきれないほどの食材が用意されていた。 地酒もついて最高なBBQとなった。 帰りは私達が飲めるように代行運転手さん手配していたので(爆)思う存分笑って飲んで食べた♪ 花火まで用意していただいて、ちっちゃな夏休みモードを満喫したのだった。

その後旅館にチェックイン。 旅館は海の真横の温泉付き、夜の海は真っ暗でおまけに内海側のため海をいうよりも湖のような静かさだ。 



翌日は朝から雨、今晩には台風がくるらしい。 どっちにしろこの日は予定があったのでアウトドアな観光は最初から予定はしていなかったからラッキーさ♪

屋内の能舞台にも足を運んだ。 地元でお稽古をしている方たちの発表会にお邪魔したのだ。 ここで、いつもは見られない能装束をつけるところを見学させていただいた。 あの衣装はこうやってつけているのねえ、と感慨深い。 おまけに今回始めて知ったのだが、頭巾等はその場で役者にあわせて縫い合わせて舞台に立たせるのだ。 てっきり安全ピンとかマジックテープで留めているのを想像していた私はこんなことでも歴史を感じてしまったよ。 その縫い合わせの糸ってのも市販の糸2本でより合わせ太くしたものを布団針のようなぶっとい針で細かくとめるのだ。 バックステージツアーとか舞台裏が大好きな私は興味深々で見てしまう、つくづく裏方が趣味です、職業病に近いってのもある(^^;)

集まった皆さんは地元で謡や仕舞のお稽古をしていらしゃる方なので東京にてピヨピヨなお稽古中な私たちにもとっても親切にしてくださった。いろいろなお話を聞けば聞くほど佐渡が好きになってしまうわぁ。 仕舞と謡だけではなく、鼓や太鼓も習っているのが佐渡では普通なのだという。 「1人何役もできてみんなで楽しむのが佐渡式なのよ」と楽しそうに話す。 

佐渡では宴会は謡で始まり謡で終わり、畑仕事に口づさむのは謡だった時代があった。 それだけ能が身近な存在だったそうだ、今では若い人はそうでもないらしいけれど、見学している方もみんな口づさめるところがすごいやねえ。 ちなみに世阿弥が流された佐渡だが、世阿弥が島民に広げたわけではなく、その後に島にやってきた初代佐渡奉行の大久保長安って人が広げたらしい。 能楽師でもあった大久保長安が1604年に来島してからのお話ってのが正しいそうだ。 それでも400年近く前の話だからねえ。 この時代までずっと風習が残っているというのは大久保長安も喜んでいることだろう。





 



牛尾神社の境内の彫刻が見事! 観光観光されていない普通の神社にこの彫刻、ちゃんとしたカメラを持っていたらフィルム一本使って隅々まで撮ったのに!と少し後悔してしまった。


旅館の窓の目の前は海なのだが、島に挟まれた「内海なので波はあまりないので湖のよう。


佐渡なエトセトラ
おけさ伝説
おけさ、って何よ?と思っていたら女性の名前だそうだ。猫の名前と言った方が正しいかもしれない。 おけさ伝説というのを教えていただいたが、日本昔話の「鶴の恩返し」と行灯の油をなめるバケ猫の話がミックスされたようなお話だった。 拾われて「ケサ」という名前をつけてもらった猫が貧困な飼い主に恩返しをするため綺麗な女性に変身して踊りを披露し、お店を繁盛させるが、結局欲のでてきた飼い主に行灯の油をなめつつ頑張る猫の正体を見られてしまってその後亡くなってしまうという話。 ちと悲しい話だ。

しかし、「おけさ」という意味には「○○しちゃいけない」って意味もあるらしい、それが下の交通標語でもあきらかに!

交通標語
スピード違反10000円・佐渡ワカメ800円
スピード違反はスルメー
交通違反はもうおけさ
美人多し、ゆっくり走ろう佐渡の道

こんな道路標語は満載な佐渡だった。。。。うむむ。

佐渡おけさ特訓
佐渡の方に佐渡おけさを教えてもらった。 他の地方の盆踊りを知らないが、私の地方では始めは♪パパンがパン!と手拍子を打ってから左足を前にだして、それと一緒に手を水平にクロスさせる。 と・こ・ろ・が、佐渡では左足を一歩出し、手をクロスさせた後、元に戻る時に手拍子を一拍する.。 この単純と思われる動きが小さい頃に染み付いた地元の盆踊りの動きが自然とでてしまい、できないのだー!!! 次回佐渡に遊びに来るときまでの宿題といわれてしまいました。(−−)

佐渡道路事情
島は大半は両面一車線の道路。 公共の交通期間はバスだけということもあり軽トラックや軽自動車が1人1台の場所。 私達の車が右折するはずの道を間違えてアワアワしているとあっという間に渋滞を起こす原因を作ってしまう。 Uターンをしようと振り返れば後には10台くらいの行列ができている。 ナンバープレートから島の人間ではないことが一目瞭然、みなさんクラクションもならさず待ってくれるのがありがたかった。 すみません、旅のもんですー、許してくださいー。

佐渡弁
新潟出身の友人は何人かいるのだが、彼らの方言とはちょっと違う。 どちらかというと静岡の方言に似ているのは何故なのだろう。 静岡の方言を知っている人も同意してくれたので私の思いこみってことでもないようだ。 台風一過の翌日、湿気もなく、大自然満喫の中、地元の方とお話するとなんだか遠い昔静岡の祖父母のところで過ごした夏休みを思い出した。
でも静岡では「○○だっちゃ」という方言はない。 これがなんともカワイイ言い方で和ませてくれた。 そして思い出すのは 「うる星やつら」のラムちゃん、彼女は佐渡出身だったのかもしれない。